メーカー別の音の違いとは
おなじメーカーでも製品のコンセプトによって音質の傾向が異なるのはもちろんですが、ざっくり大まかに言って、国内外のメーカーごとに以下のような特徴があります。あらかじめスピーカーのメーカー別の特徴を把握しておくことで、効率的にベストの一台を選び出すことができますよ。
癖のない国内メーカー、個性的な海外メーカー
まずはなじみのある国内メーカーから見ていきましょう。
国内メーカー
YAMAHA、DENON、JVCケンウッド
偏りがなく中庸です。長時間聞いても聴き疲れしないナチュラルなサウンドが特長です。
この三者について非常に大雑把に言ってみるなら、YAMAHAは「雑味のないすっきりした音」で、映像のお供にもよく向いています。それを基本にすると、DENONはそこに少しだけ「人あたりのいいまろやかさ」が加わり、ケンウッドでは「幾分の華やかさ」が加わるような感じでしょうか。
同一メーカーの機種は、その音質においてある程度の共通点を持ちつつも、実際には機種それぞれでかなりの違いがあります。ブログ内では下記のページのように、各機種の音質や特徴、上手な使い方について詳しく紹介していますので、どうぞご覧ください。
JVC Victor
JVCのVictorブランドはさらに角の取れた優しい音がします。現在主流のウッドコーンのスピーカーでは、繊細さと落ち着きを持ち合わせていて、とりわけ「音がきれい」という印象をユーザーに与えます。見た目もいいですよね。私が両親にプレゼントするなら、ここまでに挙げた4メーカーから選ぶだろうと思います。
ONKYO
高域の爽やかな精細感が特長と言えます。また特にブックシェルフタイプでは、そこにエネルギッシュな低域も加わっています。そのキラキラした若々しい音に多くのファンがいますが、逆にちょっときついと思う人も。また私の話で恐縮ですが、学生時代の自分に贈るならこのONKYO。
FOSTEX
オーディオビギナーにはなじみがないかもしれませんが、古くからのユニットメーカーです。スピーカー自作派にはおなじみですね。完成品としては、技術に裏打ちされたタイトな音質のスピーカーを多くラインナップしています。ここはFOSTEXの音を実際に聴いて知っている人が選ぶべき。きりっとした高精細な音質で、余計な甘さはありません。
続いて海外勢の紹介に移りましょう。
イギリス
B&W
きらめくような高音が広がって降り注ぎます。音色はドライで硬質。また低音の押し出しも十分です。音が出て一瞬で感じられる華やかさを持っています。けっこうアンプを選ぶと言われますが、ユーザーも多く、使いこなしの知見も豊富です。
MONITOR AUDIO
俊敏な現代的モニターサウンド。基本的に色付けを排した音質でこちらもやや硬質ですが、バランスとしては非常にフラットな製品が多く扱いやすい印象です。オーディオももちろんですが、テレビなどのAV用途にも人気の高いメーカーです。
デンマーク
DALI
モデルによって程度の差はありますが艶のある音色が特徴。弦楽器の音色が特に美しく感じられます。スピーカーのみを製造している専門メーカーで、ブックシェルフからトールボーイまでラインナップも豊富に揃っています。
ドイツ
ELAC
澄んで伸びのいい高域が長所のメーカーです。近代的な美しい工業デザインも見どころになります。こちらもわりとアンプを選ぶほうです。
アメリカ
JBL
弾むように元気なアメリカンサウンドをイメージさせるメーカーです。その魅力で、かつては日本のジャズファンに対して絶大なる存在感を誇りました。近年のモデルではその系譜を継ぎつつも、家庭用として扱いやすいバランス型の製品も多くなっています。
メーカーごとの傾向はあるが、音の評価は製品ごとに違う
わかりやすく、比較しやすいブログです
同じメーカーで同じシリーズの製品でも、それぞれの機種で音は違います。個別機種の音については、独自の『音質アイコン』でその特徴をつかみやすいように表現していますので、一覧ページや機種別の紹介ページでゆっくりとご覧ください。
現在ブログ内には上記のメーカーのほかにも、TEAC、TANNOY、ソニー、KEFその他の機種についてのページがあります。
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