ホームシアターにも本格オーディオにも対応できる実力派トールボーイスピーカー

ホームシアターでテレビや映画のお供なら余裕綽々、オーディオ用アンプで音楽を聴いてこそ本領と個性を発揮するタイプの、本格派トールボーイスピーカーの人気6機種をご紹介します。

※商品はおおむね実勢価格の低いほうから高いほうへ順に並んでいます。


1. JBL STUDIO 290

STUDIO 290
形式:3ウェイリアバスレフ
出力音圧レベル:91dB
再生周波数帯域:28Hz~22KHz
外形寸法:W273×H1197×D352mm(グリル含む)
質量:25kg(1台)
icon_STUDIO 290

そつなくすべてのジャンルに対応できるのがこのSTUDIO 2シリーズの特長。AVはもちろんのこと、ヴォーカルにもクラシックにも、あらゆるジャンルの音楽に対応する余裕があります。

この290もまた、AV、オーディオ両方好きという人にも納得してもらえそうな癖のなさが持ち味です。透明感のある自然な高音に、レスポンスのいい中音域、そしてかなり低いところから出るのにキレのある低音。分解能が高く、複数の楽器を明瞭に描き分けることができますし、はっきり聴こえるヴォーカルも魅力です。

背が高いので、椅子に座った高さで聴くような用途には特におすすめできます。

「オーディオ・ビジュアル・グランプリ2015 スピーカーシステム(ペア10万円以上30万円未満)」受賞



DALI IKON5 MK2

IKON5 MK2
形式:3ウェイバスレフ
出力音圧レベル:87dB
再生周波数帯域:43Hz~30KHz
外形寸法:W150×H838×D280mm
質量:10.4kg(1台)
付属品:ラバーパッド、スパイクフット
icon_IKON5 MK2

ラインナップではZENSORより上位に来るIKON。そのなかでコンパクトなIKON5 MK2をご紹介します。和室に置いても高すぎない83.8cmは、リビングで低めのソファに座った場合にもちょうどよい高さです。

音の特徴は適度な暖かみと明晰さが共存していること。ヴォーカルに色気が乗り、ヴァイオリンは生々しく聴こえます。その大きさのわりに低音がかなり量感を持って出るのでクラシックにもいいですね。

定評のある弦楽器や管楽器は、繊細な音まで聴こえてしかもまろやかで心地よいです。濃厚とまではいかないあたりでDALIのナチュラルな魅力に浸れます。



SONY SS-AC3

SS-AC3
形式:3ウェイバスレフ
出力音圧レベル:86dB
再生周波数帯域:45Hz~40KHz
外形寸法:W197×H960×D295mm
質量:18.5kg(1台)
icon_SS-AC3

いきなりですが、「こういうのがホームスピーカーなんだよな」と思います。
このスピーカーにはツイーターが3つもついていますが、それは高域を強調したいからではなくて、音の伝わる角度が狭い高音をより広い方向に伝えるため。そうすることで、お部屋のどこにいても自然なままの音が届くようになりました。

そしてこのスピーカーには、特徴的といえるような色付けがありません。映画、音楽、テレビ、ゲーム、誰のどんな用途にも寄り添ってくれる、名バイプレーヤー的な一台になっています。家族が皆で一緒に楽しめる、そしてそれぞれに味わえる。だからこそ素晴らしい、だからこそ数倍の価値がある、とわたしは思います。



ELAC FS197

FS197
形式:2.5ウェイ・バスレフ
出力音圧レベル:88.5dB
再生周波数帯域:36Hz~50KHz
外形寸法:W210×H975×D290mm(ベース部含む)
質量:15kg(1台)
付属品:バイワイヤリング・ターミナル
icon_FS197

ドイツのELACの 幽玄とさえ言えそうな透明な空気感の表現は唯一無二の魅力です。鋭い金属音の再現は天下一品。プログレなどにもよくはまるスピーカーです。

かつてのシャキシャキした高音は魅力でもありましたが同時に欠点でもありました。
ツイーターが変更されて以降、伸びのいい高域は健在ですが、良くも悪くも雑味が減り透明感が増しています。

FS197は、同社のブックシェルフと比べて低域と中域の存在感がぐんと増して、音のバランスが良くなりました。音楽のみならずホームシアター用途にも使えそうです。ELAC全般に言えることですが、アンプやセッティングの工夫を要求するほうです。



KEF R700

R700
形式:3ウェイバスレフ
出力音圧レベル:89dB
再生周波数帯域:37Hz~45KHz
外形寸法:W210×H1070×D345mm
質量:25.9kg(1台)
icon_R700

音がよく広がるスピーカーです。その広い音場に艶やかな中音域ときらびやかな高域が展開されるようなイメージ。なにげなく聴いていると柔らかいように感じますが、しかしひとつひとつの音はしっかり聴こえています。柔らかさの中にひとつひとつの音がくっきり現れているので、広がり感や立体感を感じるのでしょうか。

ヴォーカルにポイントを置くユーザーには特に好評ですね。ヴォーカル域の艶やかさ、息遣いを感じられるリアルさといった感想が多くあります。この魅力的な中域を邪魔しない、歯切れのいい低音も好印象を支える要素のひとつです。



B&W CM8S2

CM8 S2
形式:3ウェイリアバスレフ
出力音圧レベル:88dB
再生周波数帯域:43Hz~50KHz
外形寸法:W252×H960×D298mm
質量:19.5kg(1台)
icon_CM8S2

CMシリーズのS2モデルはAV用途を含めて9機種が出ましたが、オーディオ向けをいくつか聴く限り、旧モデルから高域の刺激されるようなところが改善されて聴きやすくなった印象です。本機も同様ですが、B&Wらしいゴージャス感はそのままに維持されています。広がる音場に輝くような高域と押し出しの強い低域で、聴く人を圧倒してきます。

例によって楽器ごとの分離は明快でリアル感があります。華やかでスケール感のある音楽の中に身を置きたいなら、選ぶのはこのCM8S2です。
ピアノブラックとローズナットで価格設定が違います。



実力+個性。本格派オールラウンダーが居並ぶこの価格帯で選ぶなら?

純粋にオーディオだけに使うことを考えてみた場合にも、すべての機種がしっかり水準をクリアしていると感じます。そのうえで感じられる固有の要素は…

  • カラッと爽やかな性格のよさ…JBL STUDIO 290
  • 適度な暖かみや光沢感…DALI IKON5 MK2
  • 真水のようなすっきり感…SONY SS-AC3
  • 音の柔らかい広がり…KEF R700
  • 音がキラキラと降り注ぐ…B&W CM8S2

  • をそれぞれおすすめします。どのようなキャラクターがあなたのお好みでしょうか?


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