スピーカーの低音を制御する手順の流れ

このページでは、スピーカーの低音がうるさく感じられる時、オーディオ初心者でも簡単にとることができる手軽で有効な対策について書いてみます。

 (アンプによる調整)→設置環境の見直し→製品による対策→アンプによる微調整

という順序で対策を紹介しますが、今回と次回の記事をざっと読んでみて、すぐにできそうなところからやってみるのがいいと思います。


問題の切り分け

まずは、なにが原因で低音がうるさくなってしまっているのか原因の当たりをつけておきましょう。

原因は以下の3パターンが考えられます。A>B>Cの順で多いと思われます。

  1. スピーカーの設置環境が要因になって低域が膨らんでいる
  2. そのスピーカー自体の低音がそもそもあなたの使用する用途にとって過多
  3. AVアンプの音場フィードバック補正のたぐいが悪さをしている

多くの場合は(A)が理由になっています。(B)のパターンは容量の大きなトールボーイスピーカーをお使いの場合にありがちです。

場合によってはアンプが自動で低域だけを過剰に持ち上げている可能性があります。上の場合分けの(C)ですね。アンプが原因であれば、音場補正を切ったり、トーンコントロールを調節してみましょう。オーディオアンプにはそれほど調節の余地はないかもしれませんが、AVアンプであれば帯域ごとに詳細な調整ができる機種も多いです。これで解決できるなら最も手軽な方法になります。

でもこのページを検索で開いた人はたぶん「アンプなんてとっくにいじってみたよ」という人でしょうから、先へ進みます。


まずは設置を見直すところから

スピーカーの置き方で過大な低音が出ているという、上の(A)のパターンの対策です。これに対処するにはいくつかの方法があります。

1. スピーカーを背後の壁から離す

効果:大

多くの場合は、この方法でかなりの改善を見ることができます。
低音はその性質として音の回り込みが大きく、バスレフポートがスピーカーの後ろにあるときはもちろん、前にある場合でも、音が背後の壁に反響していることが多いです。試しに壁から1メートルくらい離してみましょう。

これでいくらか改善するようなら、原因(の少なくとも一つ)は壁であると考えられます。でも生活するのにスピーカーを壁から1メートルも前に出しては置けないでしょうから、なんとか前に出せる程度だけ出して、まずはある程度、低音の膨らみを軽減します。
同様に横の壁からもなるべく離すようにします。それぞれ30~40センチも離せばかなり改善しているのではないでしょうか。

2. スピーカーの角度を変えて反射音の影響が軽減できないか試みる

効果:小~中
スピーカーが2台とも正面を向いている場合、やや内振りにしてツイーターを自分のところに向けるような感じにしてみて下さい。これは部屋の壁のような平行する平面の間で発生する「定在波」を軽減する効果と、中高音を強く感じるようにして相対的に低域を下げる間接的な効果が見込めます。

3. スピーカーの背後に布製のカーテンを下げる、布製のクッション等を置く

効果:小~大

オーディオブログなどで、スピーカーの背後にカーテンが下がっている部屋の写真を見かけることがあります。あのカーテンを開けても、そこに窓はないかもしれません。そもそも部屋に反響音を吸収する素材が足りないような場合、布製のカーテンを下げることは反響音の制御に結構大きな効果があります。特にスピーカーの後ろに垂らすのは効果的です。

スピーカーの後ろのコーナーにクッションや座布団を置くことも、まあさほど大きくは変わらないでしょうが試してみたい対策です。

4. バスレフ穴をスポンジなどで塞ぐ

効果:中~大

これは問答無用で大きな効果があります。製品によってはバスレフポート用にウレタンスポンジの栓が付属しているものがあります。完全に塞いでしまうものやドーナツ型にしてあるものなどがありますが、そのように最初から塞ぐことが前提になっているものなら、お好みで塞いでしまって構いません。

そうでない製品のバスレフポートでも、塞いでみることで良好な結果が得られることがあります。布などを丸めて栓をして効き目があるなら、適当な素材を探して詰めてみましょう。ホームセンターや100均で見つかる素材にもいいものがありそうです。


ここまではお金を使わないでできる方法でした。ここからは足回りの対策その他のお話になります。「床」が原因である場合は主要な対策になってきます。ちょっと長くなったので、続きは次回の更新で。

 更新しました。 スピーカーの低音が出すぎるとき試したいことと、その手順(2/2)


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