1万円~2万円台の密閉型ヘッドホン優良モデルの紹介
オーバーヘッド型ヘッドホンの中で、売れ筋の1-2万円台の密閉型ヘッドホンの高評価モデルを紹介します。このカテゴリはコンパクトに折りたためる機種が多く、ポータブルとしての用途が意識されている一群になります。
特に人気とユーザー満足度の高い以下の6機種は、音質評価でも違いがわかりやすいラインナップになっています。また密閉型といっても遮音性能や音漏れの度合いにはグラデーションがあり、そのため屋外での使用に関しては、製品ごとにある程度の向き不向きもあることがわかります。
SONY MDR-1A
- この価格帯の定番。パワフルな低音が特徴の人気モデルです。
- ソフトで軽いフィット感が抜群で好評。長時間使用でも疲れない。
- 着脱式のケーブル2種類が付属。
- カラーはブラック、シルバーの2色。
- ケーブルの長さ:1.2m
- 重量:225g
- 付属:ヘッドホンケーブル(1.2m)、マイク・リモコン付きヘッドホンケーブル(1.2m)、キャリングポーチ
audio-technica ATH-MSR7
- 上記のMDR-1Aと人気を二分する定番モデルです。
- 緻密で抜けのいい解像感のある中高音と、スピード感のある高品位な低音。音質に関して否定的評価がほとんどない機種。
- その反面、頭の締め付け(側圧)がきつすぎるという声は非常に多いです。
- ブラック、ガンメタリック、レッド(限定色)の3色。
- コードの長さ:1.2m/3.0m
- 重量:290g
- 付属品:ヘッドホンコード(着脱式)片出し1.2m/片出し3.0m、スマートフォン用コード(着脱式)片出し1.2m、ポーチ
ゼンハイザー MOMENTUM On-Ear
- 密閉型と開放型の中間的な性格を持つモデルです。
- 音抜けのいい、繊細で品のある音の出かた。幾分まろやかな疲れない音。
- アルカンタラ素材のイヤーパッドもソフトで付け心地がよく、高評価。頭が大きくても大丈夫です。
- ブラック、アイボリー、レッドほか全8色
- コードの長さ:1.4m
- 重量:152g
- 付属品:Apple用マイク付リモコンケーブル(1.4m)、スタンダードケーブル(1.4m)、キャリングケース
AKG K550
- 音場型で開放的。低域を強調しないナチュラル系の大人っぽい音質です。
- モニター的に明瞭クリアに聴こえる中高音の質感の評価が高い。
- 筐体が大きく耳を覆うようなフィット感も非常にいい。
- Amazonのページの「茶兄」氏のレビューは必読です。
- コードの長さ:3.0m(短いものに替えられないのは難点です)
- 重量:305g
Beats by Dr.Dre Solo2
- なによりもまずファッション性の高さで大人気です。
- ストリートユースに振った低音重視のBeatsの中にあって、このエントリーモデルは明瞭な中高音がユーザーの好感を獲得しています。
- 折りたためて携帯性がいいのも特色。
- ブラック、レッド、ホワイトほか全11色。
- コードの長さ:1.3m
- 重量:約203g
- 付属品:インラインリモートマイクケーブル、キャリングケース
Panasonic RP-HD10
- 高解像度で開放感のあるクリアな音質が好評です。
- 特に高域の分解能や分離感に好意的に言及するレビュー多し。
- モニターライクでバランスがよく、欠点らしい欠点がない。
- コードの長さ:1.2m/3.0m
- 付属品:着脱式コード(1.2m/3m)、ステレオミニ標準プラグアダプター
外に持ち出すかどうかで選択肢が変わる
ミドルレンジと言えるであろうこの価格帯でおそらく一番売れているのがSONYのMDR-1A。特徴のひとつであるパワフルな低音は、もちろんポータブル機としてのアドバンテージでもありますが、しかしその一方でこれを欠点と感じる人もやはり居て、よりバランスのいいオーディオテクニカのATH-MSR7も売れ筋モデルになっています。
この2機種はお互いに完成度が高いのですが「フィット感」と「低音の音質」がちょうど逆の評価になっていますね。ある程度の締め付けの強さと低音のパワーは、屋外で使用するのであればどちらも必要な要素ですので、優先順位を考えてみたいところです。
その2機種と比べて話題になることは少ないけれどユーザーからは勝るとも劣らない評価を受けているのがPanasonic RP-HD10です。前2者と比べると価格も安く、隠れた名品的なおすすめの機種です。
海外メーカーではAKG K550がすでに流通在庫のみとなっています。ゼンハイザー MOMENTUM On-Earともども、性格的には屋外より室内でのゆったりした音楽鑑賞に向いています。
街中でもよく見かけ、ブランドパワーのあるBeatsは比較的軽量で折りたたみ時もコンパクト。雑踏の中でも低音をロスしないストリート志向のモデルです。カラーも豊富でファッショナブルですね。ケーブルがボディと同色(ブラックモデル以外)というところも、こだわりのポイントです。