オーディオラックの高い安定性が音質を担保する

オーディオラックを選ぶときの条件は、まずなによりしっかり安定していることが第一。ひとつひとつが結構重い各種プレーヤーやアンプの重量をしっかりと支えられる作りのラックであれば、もうそれだけで合格点といってもいいくらいです。チェックポイントは耐荷重です。

収納家具一般に言えることですがサイズに関しては「内寸」に注意して選びます。また「奥行きの寸法」にも留意しておきましょう。海外メーカー製の真空管アンプやアナログプレーヤーなどには意外に奥行きが深いものがあります。配線の余裕分もみておくといいでしょう。

あとは見た目の良さと掃除のしやすさ、放熱性、拡張性などを考え合わせて、市販のものに限らすオーダーも選択肢に入れながら自由に選んでみましょう。

今回紹介するのはオーディオファンからすでに定評のあるメーカーの製品。こうした製品は耐荷重に余裕があり、しっかり安定していて音質に直結する様々なセッティングもしやすく、足元がスパイクになっているなど制振にも配慮されています。

これら以外にも選択肢は数多くあるので、ご自宅のインテリアと手持ちの機器の数や重さを勘案しながら、メーカーや家具屋さんなどのウェブサイトを巡ってみてください。



QUADRASPIRE Q4D

QUADRASPIRE Q4D
棚板100kg

多くのオーディオファンが「いいなあ、欲しいなあ、でも高いナー」と思っているQUADRASPIRE(クアドラスパイア)。有名オーディオ専門店の高級なフロアに行くと、これを使っていることがしばしばあります。

このQ4Dは奥行きが深めのタイプ(中央部で456mm)。中央部の奥行きが369mmのQ4もあります。

写真の1連4段は組み合わせの標準的な一例です。横幅の広い2連、3連などの棚板を組み合わせて自由にデザインができます。棚板にもガラスや数種類の樹種などのバリエーションがあり、ポールの太さや棚板の間隔、スパイクまたはキャスターなどの脚部も変更可能です。

棚1枚あたりの荷重100kg(ガラス棚板は50kg)と、しっかりしたオーディオ製品向けのつくりです。

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TAOC MSMKII

TAOC MSMKII
棚板100kg

TAOC(タオック)MSMKIIシリーズ。ぱっと見の雰囲気がクアドラスパイアに似ています。そしてクアドラより少し安い。こちらも写真のS Type(1連)のほかにL Type(2連)があり、追加棚板と支柱の連結によって自由に段数を変えることが可能です。

支柱は100mmから350mmまでの6種類が用意され、棚板間の高さが調節可能。脚部はスパイクのほかにオプションのキャスターもあります。

S Typeの棚板の耐荷重は100kgです。

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ハヤミ GT-9713

ハヤミ GT-9713
天板150kg棚板50kg

このGT-9713の2段(一般にはこれが3段だと思いますが)を基本として、別売りの上置き(GT-9711)を追加することで積み上げが可能です。

上置きはダボ(穴に嵌める短い円筒状のパーツ)で接合する方式なので、衝撃や地震でずれることはありません。

脚部はオプションとして受け付きのスパイクピンとキャスターが用意されています。ガラス扉も追加可能。

幅604mm奥行き580mm(外寸)と大型サイズ。16mmピッチで移動できる棚板の耐荷重は50kg、天板と底板の耐荷重はそれぞれ150kgです。

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ハヤミ NR-601

ハヤミ NR-601
棚板15kg天板15kg底板30kg

ブルーレイプレーヤーやデジタルアンプ搭載のネットワークオーディオなど、最近多くなってきている奥行きの浅い製品を収納するのに適したラックです。奥行き外寸380mm(内寸365mm)で場所とらず。ゲーム機用のラックとしても(少しオーバースペックですが)いいと思います。

最初からキャスター付きなので掃除もラクそうです。

棚板間の高さは19.8cmが1つ、15.6cmが4つで、それぞれの位置は入れ替え可能。写真では19.8cmが一番下になっています。

耐荷重は天板と棚板がそれぞれ15kg、底板が30kg、全体で70kg以下となっています。

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できれば音響と制振のことまで考えたいオーディオ用ラック選び

機器が増えてくると必要になるオーディオラック。簡便なメタルラックなどで間に合わせている人も多いと思います。これはこれで収納としてリーズナブル。しかし機器の安定したセッティングということを考えると、ベストな状況とは言えません。

オーディオ用のラックはまず重量物に耐えられるだけのしっかりした造りが望まれるので、どうしても見た目以上に高額になりがちな商品ではあります。ハニカム構造のボードを使ったテレビ台などは安価ですが、音響や振動の制御ということを考えた時にはあまりいいものがありません。購入時にはなるべく多くの情報にあたって、丈夫さと価格の兼ね合いのポイントを探ってみてください。

また、オーダーだと案外安く作れるということもお伝えしたいと思います。上記のクアドラスパイアなどの高額製品よりは拡張性の部分で劣るものの、機能的に遜色ない(というか同等以上と個人的には思う)木製のオーディオラックが市販品の6、7割程度の値段で手に入ることも多いです。

見た目はどうしても素朴で、そこが趣味にあわないこともあるでしょうが、なるほどこんな選択肢もあるのかと知っておくのは決して悪くないと思います。


参考

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