Bluetoothが付いて隙がなくなった名機の後継 marantz M-CR611

当ブログで以前紹介したネットワークCDレシーバーの人気機種、M-CR610の記事の中で、この製品は必要な機能がぎっしり詰まって使いやすい、完成度の高い機種だと書きました。

今回紹介するのは、そこからさらに完成度を上げてきたその後継機、marantz M-CR611です。

人気も評価も高かった前機種に新たにNFC対応のBluetoothを載せ、わずかな隙さえなくしてきたこのM-CR611。機能追加とともに、アンプ周辺を新設計する大幅な高音質化も図られていて、迷ったらこれを買っておけば間違いないと言える強力な製品に仕上がっています。


旧M-CR610のブログ記事はこちら

新M-CR611のAmazonのページはこちら



M-CR611の基本機能と他機種との比較

同種の製品の中で、M-CR611がどんな特徴を持つ製品なのか見ていきましょう。まずは他のネットワークCDレシーバーと共通する部分の紹介です。

marantz M-CR611
marantz M-CR611

M-CR611の基本機能

  • CD、CD-R/RW(音楽CD、MP3、WMA)の再生。
  • Bluetoothでスマホなどの音楽をワイヤレス再生。
  • インターネットラジオ。
  • パソコンやNASに保存されているファイルの再生。
  • AM/FMチューナー。
  • iPod/iPhoneをUSB接続して再生(充電)。
  • USBメモリーの再生。
  • Airplay。
  • 外部接続機器の再生。
  • 付属品:リモコン、単4形乾電池×2、FM室内アンテナ、AMループアンテナ、電源コード、かんたん設定ガイド、取扱説明書

同クラスの他機種との比較

旧機種にプラスして、ユーザーが待望していたBluetoothが加わり、CD、チューナー、ネットワーク(Wi-Fi)、ネットラジオ、USB、iPod/iPhoneにAirplayと、これで録音機能以外の機能アイコンはすべて揃ったことになります。ほぼ万能といっていい製品になってきました。PCを持っていなくてCDから録音する手立てが他にないという人以外は、必ずといっていいほど選択肢に入ってくる機種だと思います。

BluetoothはNFC付きで「かざすだけ」の簡単接続にも対応しています。

またリモコンアプリは前機種のMarantz Remote AppからMarantz Hi-Fi Remoteに変わっていて、画面をスワイプして別画面で他の設定ができるなど、使い勝手もよくなっています。



M-CR610から引き継いでいるM-CR611の特徴的な機能

このM-CRシリーズの人気の理由でもある、他機種と比べたときにアドバンテージになっている部分を紹介します。

1. バイアンプ・バイワイヤリング可能なアンプ2系統搭載。
アンプは2系統4ch。2組のスピーカーをつないで同時に鳴らせるほか、バイアンプ接続などのピュアオーディオ的な楽しみも可能です。

2. 3行表示可能な有機ELディスプレイ
見やすく情報量の多い前面ディスプレイは日本語表示にも対応。アプリを使用せずに付属リモコンで操作する場合にも、格段に使いやすくしてくれます。

3. Airplay
デジタル音源のワイヤレス再生では、不可逆圧縮のBluetoothよりも可逆圧縮のAirplayのほうがいい音で伝送することができます。

4. 多彩な接続系統。
USB端子がフロントとリアに計2系統、アナログ(RCA)入力/出力端子が各1系統、光デジタル入力が2系統、ネットワーク用LAN端子、さらにサブウーファープリアウトが用意されています。こうした拡張性の高さも特長です。



M-CR611に新たに加わった機能

1. NFC対応のBluetoothが付いた
前機種M-CR610で気になる点はここだけだったという人も多いのではないでしょうか。Wi-Fi環境がなくてもワイヤレス再生ができるようになりました。コーデックはSBC、AACに対応しています。

2. DSDに対応
ファイル形式DSD(2.8MHz)にも新たに対応しています。利用できるハイレゾ音源の対象が広がりました。

3. 前面パネルのイルミネーション
前面パネルの曲面部分をイルミネーションで飾ることができます。切り替え可能なカラーはホワイト、グリーン、オレンジ、ブルーの4色で、オフにすることもできます。

4. 低音域の段階的なカット
スピーカー出力の周波数特性を切り替えることができます。お手持ちのスピーカーに合わせてレスポンス1~4またはフラットを選択可能。サブウーファーとの自然なつながりにも役立ちます。

これ以外にもアンプ部は新設計でM-CR610以上のノイズ低減を達成するなど、ハードウェアそしてソフトウェア的な多数の改良が加えられ、すでに評価の高い音質の面でも、さらなるチューンナップがほどこされています。



各部のサイズ

本体サイズ
幅x高さx奥行き:292x105(111)x305mm

重量
3.4kg

注) 高さは105mmと書いてあることが多いですが、説明書によると、6mmの脚を合わせて約111mmになります。



M-CR611と組み合わせるスピーカーを選ぶ

マランツが製品プロモーションで組み合わせているのが以下の3機種です。いずれも人気機種ですが、下に行くほど高価なスピーカーになります。


この中では686S2CM1S2がバイアンプ・バイワイヤリングに対応しています。

当ブログ内にはZENSOR1と、686S2より一回り小さい685S2を紹介したページがあります。その他のパッシブスピーカーのページと合わせてご覧ください。


ブックシェルフスピーカーのトップはこちら。



総評・魅力が倍増したM-CR611

旧機種で唯一の不満といってよかったBluetoothが搭載され、新設計のアンプ回りを得て、さらなるパワーアップ&低ノイズ化が実現したmarantz M-CR611の魅力を紹介しました。

今回のバージョンアップでブラッシュアップされている部分はいくつもあり、またM-CR610から削られた機能もほとんどありません(400Hzの中音域の強調設定がなくなっています)。今回は単なる経年リニューアルではない、メーカーとしても力の入ったグレードアップになったと感じます。

低ノイズ化の恩恵でハイレゾはより高品位に楽しめるようになりましたし、DSDにも新たに対応したり、他にもアプリが使いやすくなったりワイドFMに対応したりと、きめ細かい部分でもしっかり手を入れてきた印象が強いです。

このように機能的に不足がなくなった以外にも、もともとオーディオ的な楽しみに溢れているのがM-CR歴代シリーズの際立った特長です。

バイアンプなどは単体オーディオの組み合わせでもなかなかハードルが高い楽しみ方ですが、4chのデジタルアンプの高い駆動力で、それを1台で実現してしまう面白さはこのシリーズに特有のものです。

サブウーファープリアウトやソースダイレクトといった音へのこだわりを反映させる機能も、このすっきりとコンパクトなボディには詰め込まれています。


結論として、M-CR611は、家族で使える扱い易さ、親しみやすさに高度な拡張性を兼ね備えた、小さなピュアオーディオと呼べるネットワークCDレシーバーになっていると思います。

旧610とどちらにしようか迷っている人は、価格差はありますが新たにBluetoothが付き、またアンプの開発から採用するパーツレベルで高音質化も実現しているM-CR611をおすすめします。

 AmazonのM-CR611のページはこちら

 参考:M-CR610(旧製品)



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