SONY HT-RT5ならコードがリビングを横切らないリアル5.1chを実現できる

ホームシアター用にアンプ、スピーカー、ウーファーを組み合わせた5.1chのサラウンドセット、SONY HT-RT5を紹介します。

この製品の最大の特徴は、リアはもちろんフロント+センター、ウーファーを含めてワイヤレスで音声信号を送信できること。長いスピーカーケーブルの取り回しが不要なので、見た目もよく、ルンバなどのお掃除ロボットを使っている部屋にも優しいサラウンドセットになっています。



SONY HT-RT5

SONY HT-RT5
SONY HT-RT5

HT-RT5の機能と特徴

HT-RT5の基本機能

  • フロントスピーカーとセンタースピーカーが一体になったバースピーカーと、リアスピーカー2機、サブウーファーのリアル5.1chのサラウンドをワイヤレスで実現します。
  • スピーカーの設置位置を判断して自動的に最適なサラウンド空間に補正する音場補正機能。
  • 高さ方向の表現をバーチャルで追加する仮想9.1ch化も可能です。
  • 「映画」「サッカー」「ゲーム」など、自動切り替えモードを含め多数のサウンド効果を選べます。
  • Bluetoothでスマートフォンやタブレットに保存した音源も再生します。
  • LANケーブルやWi-Fiでネットワークとつながり、PCなどに保存した音楽や写真も再生できます。
  • USBメモリー内の音楽や写真も再生可能です。

HT-RT5は、バースピーカーにフロントとセンターのスピーカー、そしてアンプを内蔵して、すっきりした構成の5.1chサラウンドセットです。

最大の特徴はワイヤレスで5.1chを実現していること。特にリア方向へのスピーカーケーブルの取り回しが不要になるとリビングもすっきりして見えます。

測定用マイクが付属していて、AVアンプなどに搭載されている音場補正機能がこのHT-RT5でも使えるので、各スピーカーを理想的な配置にできない場合でも、それぞれのスピーカーの出力を自動で調整して視聴位置で最適なサラウンド音場を体験できるようにしてくれます。

各種のサウンドモードが充実しているのも特長。「サッカーモード」には歓声を強調して臨場感を高めるモードのほか、人の声がほとんど聞こえなくなる「ナレーション 切」設定などがあってユニークです。映画、ゲーム、ナイトモードなど一般的なシーン選択のほか、自動切り替え、せりふを聴き取りやすくする機能なども含まれます。

また映像面でも4Kパススルーに対応しています。



他機種と比較したときのHT-RT5のポイント

1. ワイヤレス5.1ch
フロント、リアも含めてワイヤレスで設置できるので、部屋の後方にケーブルを伸ばす必要がなく、また壁掛けにしてもすっきり見えます。ただし各スピーカーに電源コンセントが必要になることには注意が必要です。

2. 各種デジタル高音質化技術
バーチャル9.1chや音場補正のほかには、SONYのコンポなどでおなじみのデジタルアンプ「S-Master」がHT-RT5にも採用されています。BluetoothもNFCに対応していることはもちろん、新たなコーデック「LDAC」を採用するなど、最新のデジタル技術で高音質化が図られています。

またハイレゾフォーマットを含め、音楽専用のコンポ類と比べても比較的多めのファイルフォーマットに対応しているのも特長です(一部ロゴ規定に則っていないのでハイレゾロゴは取得していません)。



主な付属品

  • ワイヤレスリモコン(RMT-AH111J)
  • 光デジタル音声ケーブル(1.5 m)
  • 音場測定用マイク×1
  • AVマウス×1
  • 単4形乾電池×2
  • 壁掛け用ブラケット×2
  • ネジ×2

入出力端子

  • HDMI入力3
  • HDMI出力1(テレビとの接続用)
  • 光デジタル入力1
  • アナログ音声入力1(ステレオミニ)


各部のサイズ

バースピーカー
幅x高さx奥行き:1080x56x128mm

サラウンドスピーカー(1台)
幅x高さx奥行き:97x252x97mm

サブウーファー
幅x高さx奥行き:191x383x386mm

5.1chの構成としては、フロントスピーカーとセンタースピーカーが一体になったバースピーカーになっているのが特徴です。このことはテレビに対してスピーカーの後付け感が少なく、スマートに見える一方で、フロントスピーカーの配置決めという点では柔軟性が低いです。

またもうひとつ、組み合わせるテレビについては大小どんなサイズでもかまいませんが、幅1080mmのバースピーカーを載せるため、テレビ台のほうにはそれ以上の幅が必要です(壁掛けでなければ)。ちなみに幅1080mmというと、最近のテレビだと46v型、47v型から50v型あたりに相当します。



他に買ったほうがいいもの

設置や取り付けのために役立つ製品です。

1. テレビと接続する(必須)

ハイスピードHDMIケーブル(必須)

テレビとの接続用に、別売りのハイスピードHDMIケーブルが必要です。長さは環境に合わせて適切に選択してください。Amazonで一番人気なのはこれ。

テレビのHDMI入力端子がARCに対応していれば(HDMI端子部にARCの表示があれば)、上記のケーブル1本で接続完了です。ARCに対応していなければ、音声伝送用に光デジタルケーブルが追加で必要になります。


2. スピーカーを壁掛けする場合

付属のネジとは別に市販のネジが必要です(バースピーカーは2本、サラウンドスピーカーは各1本)。

ネジの頭を少し出しておいて、ブラケット(バースピーカー)やスピーカー背面(サラウンドスピーカー)の穴に引っ掛けて壁掛けします。

説明書では「長さ30mm以上x軸の直径4mm以内」のネジが推奨されています。例としては下のようなものになりますが、最大4本あればいいのでこんなには要らないですね。お近くの100均などでも適切なものを入手可能だと思います。


3. 電源の確保

アンプ部(バースピーカーに内蔵)とスピーカー間にはケーブル不要のワイヤレスサラウンドでも、各スピーカーにはそれぞれ電源が必要です。合計4口のコンセントを確保ください。



総評・ワイヤレスで映画以外にも使い道の多いHT-RT5

スピーカーとアンプがセットになったサラウンドセット、SONY HT-RT5の特徴などについて紹介しました。

このセットの最大の魅力はリアル5.1chをワイヤレスで実現できること。視聴位置の後方に向かってスピーカーケーブルを這わせなくていいのでリビングの美観も損ねず、ルンバなどの邪魔にもなりません。

ワイヤレスに関連するHT-RT5のもうひとつのメリットとしては、自動音場補正や、仮想でスピーカーの音質や出力を最適に調整する「スピーカーリロケーション機能」と組み合わさることで、状況に応じて気軽にリアスピーカーの位置を変更できることもあります。

つまりリビングにリアスピーカー用スタンドを常設しておくのではなく、映画やスポーツ中継を見るときだけリアスピーカーを出してきて、そこら辺のちょうどいいテーブルや台の上に置くような使い方でも、可能な限りベストに近いサラウンド環境を自動で作ってくれます。

また音声信号のワイヤレス送信には5.2GHz帯を使用しているため混信に強く、電子レンジなどが近くにある環境でも影響を受けにくくなっています。


プレーヤーやゲーム機など周辺機器を追加できるHDMI端子は3つで、平均かそれより1つ多めといったところ。USBメモリーから音楽ファイルのほかに写真の表示もできるので、撮影してきた写真を大画面で鑑賞するようなこともできそうです(同様のことはLANやWi-Fi経由でも可能です)。


総評としてまとめると、HT-RT5は便利なワイヤレス、かつリアル5.1chとしての音響面でも十分な性能を持ち、映像面では4Kパススルーに対応していて高画質映像のクオリティを損ねず、BluetoothやWi-Fiでオーディオ的なニーズも満たすことができる、使い道の多いサラウンドセットです。

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