6畳でも100インチ投影できる最新ホームシアタープロジェクターのベストバイ

ホームシアター用プロジェクターのおすすめ機種・2016年版を紹介しています。

10万円以下」は、初めて買うホームシアター用プロジェクターとして無難な価格帯。それだけに製品の数も多く、適切な1台を選び出すのもなかなか大変なのですが、画質を最優先して、家庭環境でそれなりのサイズのスクリーンに投影して快適に映画を見たりゲームをするのに最も適したプロジェクターなら、かなりの程度絞りこむことができます。

以下に紹介する機種は5万円台が中心。それぞれ先代、あるいは先々代から支持されてきた、リーズナブルな映画鑑賞モデルとして実績のある機種になります。

「映画は普段のテレビと別のホームシアター環境で見たいけれど、実際どれくらい使うかはまだ未知数。だからいきなりハイグレード機種はハードルが高い」と感じる初心者ユーザーにも、また専用ルームまでは用意できないリビングシアター派のユーザーにもおすすめです。



EPSON EH-TW5350

EH-TW5350
EPSON EH-TW5350
  • 発売当初は10万円越えの機種だけに、上位機に迫る高性能。画質スペックは一段上です。
  • ±30度の斜め横から投射できるのも、リビングでの大きなアドバンテージ。
  • 6畳あれば長辺で100インチ、短辺でも80インチの投影が可能です。
  • 遅延が少なく、レースやFPS系のゲームにもおすすめ。
  • Wi-Fi、Miracastに対応。PCやスマホの画面もワイヤレスで映写できます。
  • ステレオミニジャック(ヘッドフォン端子)
  • 80インチ投影距離:2.17~2.61m
  • 100インチ投影距離:2.72~3.27m
  • 幅x高さx奥行き:297x114x245mm
  • 重量:3.1kg
  • 付属品:電源コード(3.0m)、リモコン(電池付)、逆さ設置用ゴム足ほか
Amazonのページはこちら


EPSON EB-W420

EPSON EB-W420
EPSON EB-W420
  • 3000lmで明るく、色鮮やか。灯りを多少残したリビングでもきれいな発色を楽しめます。
  • 上下左右30度の台形補正が簡単でセッティングが楽なので、使うときだけ持ち出せます。
  • スマホ画面のワイヤレス投射には、別売りの無線LANユニットで対応可能です。
  • 3Dには非対応。
  • 80インチ投影距離:2.25~2.7m
  • 100インチ投影距離:2.81~3.38m
  • 幅x高さx奥行き:297x77x234mm
  • 重量:2.4kg
  • 付属品:ACケーブル(1.8m)、リモコン、リモコン電池ほか
Amazonのページはこちら


BenQ TW526

BenQ TW526
BenQ TW526
  • 3200lmは蛍光灯下でもプレゼンテーションなどなら十分な明るさ。暗くできないリビングダイニングでも力を発揮します。
  • ランプ寿命最大約10000時間(スマートエコモード)。
  • ミニジャック出力があるのでヘッドフォンやアクティブスピーカーでも楽しめます。
  • 大画面投影するために必要な距離はやや長めです。
  • 80インチ投影距離:2.67~2.92m
  • 100インチ投影距離:3.33~3.66m
  • 幅x高さx奥行き:283x95x222mm
  • 重量:1.9kg
  • 付属品:電源ケーブル(1.8m)、リモコンほか
Amazonのページはこちら


Acer H6510BD

Acer H6510BD
Acer H6510BD
  • Full HDで3D対応のリーズナブルな選択肢。2D→3D変換機能もあります。
  • エコモードのランプ寿命は7000時間。
  • 台形歪み補正は縦(垂直)方向のみです。
  • オーディオミニジャック出力端子あり。
  • 2012年12月下旬の発売。このページで紹介している製品の中ではこの機種だけが古めです。そろそろ後継機種を気にしたほうがいいかも。
  • 80インチ投影距離:2~2.7m
  • 100インチ投影距離:2.6~3.3m
  • 幅x高さx奥行き:264x78x220mm
  • 重量:2.2kg
  • 付属品:電源コード、リモコン、電池2、VGAケーブルほか
Amazonのページはこちら


アイコンの説明と設置のヒント

上記の機種はいずれも内蔵スピーカーを搭載していて、単独でもある程度の音声を出力することができますが、モノラルでワット数も小さいので、ビジネス用途ならともかく映画を楽しむのにはかなり物足りない性能です。やはりAVアンプにつなぐなりヘッドフォンを用意するなりするほうが適切です。

以下、アイコン表示の補足説明です。

縦横比
ビジネス(プレゼンテーション)用プロジェクターの多くが4:3の縦横比を持つのに対して、家庭用のプロジェクターは映画視聴に適した16:9やPCのモニタに多い16:10に対応しているものがほとんどです。

明るさ(lm/ルーメン)
プロジェクターは黒い光を照射することはできないので、光を当てない状態のスクリーン面の明るさが、そのまま画面の中で最も暗い部分になります。ですので部屋をなるべく暗くして白っぽいスクリーン面を黒に近づけ、スクリーンからの反射光も吸収するような黒い素材で壁を覆うのが、視聴環境としてはベストになります。

ただ実際には部屋がある程度明るくても、プロジェクターの光が十分に強ければ(2000lm~)、画面内の明るさの対比によってスクリーンの色が「黒」として認識されます。しかし50からせいぜい300lmのポータブルプロジェクターの場合は光の強さが十分とは言えず、大画面や離れたところからの投射、昼間の使用では十分な画質が得られません。

解像度
WXGAよりもFull HDのほうがより解像度が高く、情報の多い映像を投射できます。

コントラスト比
プロジェクターが表現できる、画面の中の「最も暗い部分」と「最も明るい部分」の明るさの対比のこと。メーカーによって測定方法が異なり、単純に比較することが難しい数値です。

コントラスト比は、暗幕などで迷光対策をしっかり行った専用ルームのような環境ほど強く関わってきます。黒を真っ黒にできて初めて映像に影響してくる条件なので、室内の照明をある程度残したり反射光のあるリビングシアターなどでは、実際上、他の項目に優先して気にすることはありません。

騒音レベル
プロジェクターの発する音は主にランプの熱を逃がすための冷却用ファンの音です。PCと同じで放熱設計がよく、大型のファンがつくほど静かです。ビジネス用と比べて家庭用のプロジェクターでは騒音は抑えられていますが、最も明るいモードを選んだり3Dモードにすると、ファンの回転数が上がって音が大きくなります。騒音としての感じ方には個人差があるほか、プロジェクター設置位置と試聴位置との距離にも関わってきます。

台形補正
プロジェクターには台形に投影された画像を補正する機能がついています。縦方向のみ対応の機種と縦横両方に対応した機種があり、紹介した中ではEPSONのEH-TW5350EB-W420は横方向の手動補正にも対応しています。スライド式で簡単に補正でき斜め横から投影できるのが強みのひとつとなっていて、ソファの横のテーブルにも置けるなど設置位置に悩みません。

設置について
テンション(つっぱり)ラック
ルミナス フィールシリーズ ポール径19mm テンション(つっぱり)ラック 5段 幅63×奥行34×高さ220-280cm MD60-5T

安定してプロジェクターを載せられる天井つっぱり型のメタルラック。ルミナスやアイリスオーヤマなどから同様の製品が出ています。設置する高さを自由に変えられ、棚板のバリエーションで幅や奥行きを選べます。上の棚板からの天吊りもできそうです。


「ホームシアター」カテゴリはこちら