UR18DSDLほか、電池の互換性が大きな魅力の日立の充電池式ラジオ3機種

先日紹介したマキタのバッテリー式ラジオに続き、今回は日立の新しい現場用ラジオ2機種と、小型のライト付き家庭用ラジオを紹介します。

ラジオに限ったことではありませんが、日立のバッテリー式電動工具の特長は、蓄電池(日立はバッテリーのことを充電池ではなく蓄電池と呼んでいます)の互換性が高く、工具を選んだり電池を融通するうえでの自由度が高いこと。マキタの場合は製品ごとに工具間で共有できるバッテリーを考慮に入れる必要がありましたが、日立は電圧さえ同じなら全ての機種で共有できることがひとつのメリットになっています。

ということで、作業用ラジオに関しても、すでになにか日立の電動ドライバやクリーナーをお持ちの方なら、バッテリーを買い足すことなく追加できそうなラインアップとなっています。



日立工機 UR18DSDL

UR18DSDL
UR18DSDL
  • 受信周波数:AM522~1629kHz、FM76~108MHz(ワイドFM対応)
  • サイズ:W405×H265×D312mm
  • バッテリ:14.4/18V、AC電源
  • 付属品:ACアダプタ、単三乾電池×2、充電ケーブルホルダ×2(Android用/Apple lightningコネクタ用)

UR18DSDLの機能解説

縦型の旧モデルUR18DSL2からデザインを一新した新世代モデルの上位機がこのUR18DSDLです。次で紹介するUR18DSALと比べると、Bluetoothの有無が大きな違いとなっています。

「現場ラジオにBluetooth必要かなあ」と思ってしまう方、これまでにラジオの電波が入りにくい現場で、結局ラジオは使わずに作業して帰ってきたということはありませんか?そんな時でもスマートフォンの電波さえ入れば、radikoに対応している民放ラジオ局のほか、NHKの放送(らじる・らじる)もスマホ経由で出力することができます。

UR18DSDLは、スマートフォンなどとケーブルで接続することでもスマホ内のMP3などを流したりできますが、Bluetoothがあれば本体とスマートフォンがワイヤレスでつながるので、スマホをポケットに入れたままでよく、電話を掛けたり受けたりする外部との連絡に支障がないのも、かなり大きなメリットです。

下位のUR18DSALとのもう一つの違いは音質調整(イコライジング)機能。BASS(低音)とTREBLE(高音)を音質の好みに合わせて各6段階で調節することができます。

オーディオマニアとしては、AC電源使用時よりも14.4Vや18Vの蓄電池を使った時のほうが最大出力が大きい(大きな音が出る)のが面白いと思います。それぞれ5W×2、6W×2、7W×2の最大出力になります。しかしよほど広い現場でなければ5W×2でも十分な出力でしょう。Amazonのユーザーレビューでは音質の良さに言及しているレビュアーが多いです。

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画像ではグリーンのフレーム部分がシルバーの別バリエーションもあります。



日立工機 UR18DSAL

日立工機 14.4V 18V コードレスラジオ 充電式 AC100V使用可 蓄電池・充電器別売り UR18DSAL(NN) 本体のみ
FMAMワイド
  • 受信周波数:AM522~1629kHz、FM76~108MHz(ワイドFM対応)
  • サイズ:W366×H261×D303mm
  • バッテリ:14.4/18V、AC電源
  • 付属品:ACアダプタ、単三乾電池×2、充電ケーブルホルダ×2(Android用/Apple lightningコネクタ用)

UR18DSALの機能解説

UR18DSALは基本的に、上のUR18DSDLからBluetoothを省いたモデルで、サイズも少しコンパクトになっています。ここではBluetooth以外の、UR18DSAL/UR18DSDL共通の機能について説明します。

1.両者ともに、正面から見ると四角形、横から見ると三角形のプロテクションフレームに本体がガードされているタフネス仕様。音は両サイドのスピーカーから放射されます。このことにより、ステレオスピーカーが前面下部の比較的狭いスペースに隣り合って並んでいた旧機種のUR18DSL2よりも、音が広範囲に届きやすくなっています。

2.画像正面の透明な樹脂の保護扉部分にスマホを収納することができます。USB接続すれば充電も可能です。

3.メーカーは特別に強調していませんが、ワイドFMの周波数帯域に対応。AMの電波が入りにくい環境でも、中継局があればFMの電波でAM局の放送をクリアに受信することができます。その他目覚まし、ONタイマー、スリープモード、オートプリセット最大10チャンネルといった基本的なところも共通です。

4.防水性能はIPX4。「あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない」水準の性能を持っています。雨の中で濡れっぱなしではいけませんが、昔で言う日常生活防水のように、ときどき散水がかかる程度の水跳ねをガードできます。

5.電源はコンセントからも取れます。バッテリーは14.4Vと18Vの日立リチウムイオン電池全てに対応し、1.5Ahで約5.5時間、5.0Ahで約19時間の再生ができます。これらのラジオより後に出た6.0Ahの大容量蓄電池については保ち時間の記載はありませんでしたが、5.0Ahの1.2倍が目安になるでしょう。

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日立工機 FUR10DL

FUR10DL
FMAM
  • 受信周波数:AM522~1629kHz、FM76~96MHz
  • サイズ:W95×H146.5×D48.5mm
  • バッテリ:BCL1015(10.8V)

FUR10DLの機能解説

プロ用ではなく、家庭内のDIYで使う電動工具と電池を共有したいなら、このラジオがおすすめです。本体部分の高さ15cmに収まる小さなラジオ。商品画像はすでに下部に蓄電池が装着された状態なのですが、完全に一体化して見えるデザインになっていますね。

10.8Vのインパクトドライバ、ドライバドリル、コードレスクリーナーなどと蓄電池を共有することができます。これらもまた、電池と機器を後付け感なく一体化させるデザインのレベルが高い製品です。

ある程度ハードに使うことが想定される現場用としては物足りないですが、電池込みで400gと軽くて小さいので、日常でのこまごまとした作業用としてあちこちに持ち運んで照明兼用で使えます。ラジオのみで20時間、LEDライトとして50時間と、長時間使用できる点でも安心です。

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マキタの充電池式現場ラジオ

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