M-CR610の基本機能、他とは違う特徴、そしておすすめのスピーカー

CD一体型ネットワークオーディオの人気製品、marantzM-CR610を使うことで、どんなことができるようになるのか、できる限りわかりやすく説明します。さらに、どんなスピーカーを選んだらいいのかも書いていきますので参考にしてください。

【追記】2015年発売の後継機種M-CR611の詳細解説ページはこちらです。


m-cr610

なにができるの? 基本となる機能の説明

M-CR610を使って、

  • CDが聴けます。
  • ラジオが聴けます。
  • インターネットラジオが聴けます。
  • パソコンやNASに保存している音楽ファイルを再生できます。
  • USB端子にiPodやUSBメモリーを接続して再生できます。
  • AirPlay機能で、iPhoneやiPad、iTunesなどの音楽を再生できます。
  • リモコンアプリを使ってスマートフォンなどから操作ができます。
M-CR610機能説明アイコン

解説

M-CR610は、音楽CDとデータCDの再生AM/FMラジオデジタルデータ化して各所に保存した音楽ファイルのネットワーク再生iPhoneなどのモバイル機器からのワイヤレス再生インターネットラジオ聴取と、ネットワークオーディオに求められるひととおりのことが、すべてできる構成になっています。他のネットワークプレーヤーやミニコンポと比較してみても多くの機能が集約されていて、基本的な完成度が高い機種です。

ではその基本的な機能を一つずつ、順番に見ていきましょう。

1. CD
CDドライブを備えています。一般の音楽CDのほかに、CD-RやCD-RWに記録されたMP3、またはWMAフォーマットの音楽ファイルを再生することができます。

2. ラジオ
AM/FMチューナーでラジオを聴くことができます。

3. インターネットラジオ
日本や世界のインターネットラジオ放送を聴くことができます。放送局は本機で検索することができ、「最近再生したラジオ局」として最大20件まで自動的に記憶されます。また、PCからより効率的に検索やお気に入り登録することもできます。

4. 音楽ファイルのネットワーク再生
パソコン内や、ネットワーク接続のHDDなどのストレージ(NAS)に保存してある音楽ファイルを再生することができます。対応フォーマットは、WMA、MP3、WAV、MPEG-4 AAC、FLAC、ALAC(Apple Lossless Audio Codec)となっています。現在一般的な音楽ファイルのフォーマットは網羅していますね。

5. USB端子
USB端子が前面と背面の2箇所についています。ここに接続することで、iPod/iPhoneや、USBメモリ内の音楽ファイルを再生することができます。またiPod/iPhoneはこの状態で自動的に充電されます。

6. AirPlay
iPhone、iPod touch、iPadやiTunes内の音楽ファイルを、ネットワークを経由してワイヤレスで再生できます。

7. リモコンアプリ
付属のリモコンとは別に、iPad/iPhone、Androidスマートフォン、AndroidタブレットにMarantz Remote Appをダウンロードすることでも、基本的な操作を行うことができて便利です。


ここがうれしい 特徴的な機能

M-CR610は機能満載の機種ですべてを紹介することはできませんが、他にない特徴的な機能を含めて、主だったものを説明します。

  • Gapless再生に対応
  • スマート充電コントロール
  • 3行表示可能な有機ELディスプレイ搭載
  • お気に入り機能
  • タイマー機能
  • マルチドライブ接続
  • スピーカーのレスポンス設定
  • USB2系統
  • 光デジタル入力
  • サブウーハー出力

解説

1. Gapless再生
曲と曲の間に切れ目がない音源も、途切れさせずにスムーズに再生してくれます。(WAV/FLACのみ)

2. スマート充電コントロール
iPod/iPhoneをUSB接続することで自動的に充電が開始されますが、本体がオートで動作を終了しても充電は継続され(スタンバイ充電モード)、充電完了後に通常のスタンバイ状態になります。かしこいですね。

3. 3行表示可能なディスプレイ
ディスプレイは日本語表示に対応しています。なので例えば邦楽CDからPCでデジタル化して保存しているMP3の楽曲名なども、問題なく日本語で表示されます。ただし検索などで本機で入力できるのは英数字と記号のみとなっています。

4. お気に入り機能
「お気に入りリスト」に最大50個の放送局やファイルを登録することができます。よく聴くラジオ局、インターネットラジオ局、音楽ファイルを登録しておいて、簡単に呼び出すことができます。

5. タイマー機能
スリープタイマーを設定できます。10分~90分の範囲で、10分間隔で設定できます。

また「アラーム再生」では、「1回のみ」と「毎日」のアラーム再生を設定して保存でき、それぞれに時刻と音量を設定できます。アラームで使用する音は各種ソースを選べますが、USB接続したiPod/iPhoneの曲や、お気に入り登録した曲を指定することもできます。

6. マルチドライブ接続
これはM-CR610のユニークな機能です。M-CR610には2系統のアンプと、2系統のスピーカー接続端子が備わっています。つまりスピーカーを2組つなげることができ、これのどちらか一方を鳴らしたり、両方同時に鳴らしたりすることができます。使い方によってサラウンド的に鳴らしたり、2つの部屋で同時に音楽やラジオを聴くこともできるわけです。

また、この2系統をバイアンプ対応のスピーカーに接続することにより、ウーファーからの逆起電力によるツイーターへの悪影響を回避でき、音質の向上を図ることができます。これはピュアオーディオファンにとっても好印象の機能です。

7. スピーカーのレスポンス設定
これも面白い機能です。トーンコントロールとは別に、「2段階の低域の低減(60Hz以下/100Hz以下)」と「400Hz付近の強調の有無」を組み合わせた4パターンで、スピーカー出力の周波数特性を切り替えるという設定ができます。

低域の低減(完全カットオフではない)は、おそらくサブウーファーとの絡みでしょうね。メインのステレオスピーカーに加えてサブウーファーを使う場合、低音部分はそれに任せたほうが、結果として良好な音が得られます。
そして400Hz付近というのはちょうど人の声のあたり(男性と女性の声の帯域が重なるあたり)ですので、そこを強調すると人の声やヴォーカルが明瞭になり聞き取りやすくなるという効果が見込めます。組み合わせるスピーカーに合わせて、適切な設定を探りたいところです。

M-CR610はその他にもアナログ入力/出力端子や光デジタル入力端子などが備わり、周辺機器との連携も図ることができるようになっていて(例えば液晶テレビの音声を本機に接続したスピーカーから再生することができます)、オールインワンと呼ぶにふさわしい、機能的によく練られた完成度の高い機種になっています。



ここは残念

  • ワイヤレス再生にはネットワーク環境が必須
  • CDやラジオをUSBメモリに録音できない
  • radikoは非対応

解説

「Bluetooth」や「AirPlayダイレクト」対応ではないので、iPhoneやタブレットなどからのワイヤレス再生にはネットワーク(Wi-Fi)環境が必須になります。家庭内に無線LAN環境があれば、M-CR610の機能をフルに活用することができます。

また録音系の機能がないのもちょっと残念なところです。タイマー機能をもう少し充実させて、「深夜○○時から○○時までのラジオをUSBメモリにMP3で録音」などということができれば、いうことなしなのですが。

遠隔地の民放ラジオ放送をインターネット経由で聴けるradiko(ラジコ)には非対応となっています。しかしスマートフォン等のアプリからAirPlay経由で聴くことはできますね。
※無料版のradikoで聴けるのは、お住まいの地域に向けて配信されている局のみになります。


ハイレゾ音源に対応

ネットワーク再生では、CDの音質を超えるハイレゾ音源に対応しています。(最高192kHz/24bit。DSDには非対応)


よくある勘違い

CDドライブが搭載された機種ですが、CD音源をデジタルデータファイル化することはできません。例えばTSUTAYAでCDを借りてきてMP3にして保存、というような作業はPCですることになります。これも機種単体でできたらいいんですけどね。


サイズその他

サイズは以下のとおりです。

  • 高さ  112mm
  • 幅   292mm
  • 奥行き 303mm

昨今のネットワークオーディオプレーヤーと比べて、特別コンパクトということも大柄ということもありません。標準的なサイズです。

本体前面からフット前端までが21mmなので、配線のスペースを確保した上であれば、ぎりぎり2cmまでは前にはみ出しても安定して設置することができます。

また特徴的なのは、背面の端子接続部が内側にオフセットされていて、配線の集中するごちゃっとしたところが人の目に触れにくいようになっていること。
オフセットされた接続パネル
全体が曲面を使ったきれいめなデザインなので、ここはうれしく感じる配慮です。


おすすめのスピーカーは?

M-CR610にはスピーカーは付属していませんので、現在お持ちでない場合は別途購入する必要があります。

実力的なバランスを考えれば、このあたりの価格帯から選ぶのがいいでしょう。音質アイコンを参考に、好みを反映させて選んでみてください。


そしてまた、実際つなげてみたわけではありませんが、「マランツのアンプの音質や性格と組み合わせた時にはこうなるだろう」という予測のもとに、私のおすすめスピーカーを具体的にいくつか挙げてみましょう。

1. 上品で華やかな音になるきれい系セット(S-300NEO)
2. リラックスできる音が広がるくつろぎセット(Mercury V1i)
3. デスクトップで使い倒せるニアリスニングセット(LS-301)
4. 音がきらめくゴージャスセット(685S2)
5. マランツとダリで弦の美しさが倍の倍!クラシック向けセット(MENTOR MENUET SE)

どうぞ参考にしてください。番号はランキングではありません。上に挙げた機種の中ではS-300NEOと685S2がバイアンプ接続に対応しています。

また他のページでも、たくさんのスピーカーを紹介していますのでご覧ください。


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