ONKYO D-55EX

D-55EX
D-55EXの音質は中高音キレイ,見通しクリア

音質レビュー

ローエンドでもONKYOの音

ハリと透明感のある高音が一番の売りです。こうした特徴はONKYOのスピーカーに共通しています。高音の頭が天井につっかえて出しきれていない気がする、という不満は出にくいメーカーです。

「最初は固く、鳴らしていくにつれてしだいに低音も出るようになってきた」というレビューもあります。しかし基本的には、高域の抜けのよさを最も重視する人におすすめしたいスピーカーです。

上位機種のD-112EXTと比べてみると、綺麗な高域は共通していますが、低音の量感に差があるのがわかります。このあたりは個々の好みの範囲内ですが、聴き比べて判断するといいでしょう。


やはりONKYOのアンプがマッチする

83.5dBと能率が低めになっています。いいアンプでこそ本領を発揮するとの声もあるように、アンプにも気を使いたいところ。同社のデジタルアンプならベストの組み合わせです。

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D-55EX 比較したい機種は?

まずは下で紹介しているD-112EXTが比較の相手です。この場合はやはり、ベース音などキレを伴う低音の量感も含めて、D-112EXTのほうが音楽全体のリアルな存在感が一段階は上にあると私は判断しています。ですので両方が選択肢に入るなら、私であればD-112EXTを選びます。

予算を抑えたい方や、スペースの都合上、できるだけコンパクトに設置したいという方であればD-55EXを選ぶといいでしょう。きれい系の音をBGM的に聴きたいという用途に関してはもちろん向いていますし、その場合はTEAC LS-301(ブログ内のページ)やJVCケンウッド LS-K731(ブログ内のページ)と比較してみるのもいいと思います。

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ONKYO D-112EXT

D-112EXT-d
D-112EXTの音質は中高音キレイ,見通しクリア,高精細

音質レビュー

ひときわ綺麗な音をたどっていくと…

家電店の店頭で、しばしばKENWOODとともにひときわ綺麗な音で鳴っているのがONKYOのスピーカーです。店員さんにもよくおすすめされると思います。

このD-112EXTは、アコースティックギターの一音一音にこだわる人も納得できるキレのよさがあります。レスポンシブ、俊敏、タイト、そうしたキーワードに反応してしまう人に推薦します。シンバルなどの金属音の気持ちいい表現なら、国内メーカーではONKYO一択でしょう。音にきらめきが感じられます。

そうした比較的くっきりした音質なので、ソロ楽器や、ソナタなどデュエットの楽器の絡み合いにもよくマッチします。音の爽やかさを感じられるつくりは同社の一連のスピーカーと共通していますが、本機はシリーズ上位の兄弟機よりも自然に低音が出てきて癖が少なく、オールマイティに扱いやすいところも美点です。ONKYOのスピーカーの持つ若々しいイメージがきれいにまとめられている、私のおすすめ機種です。

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D-112EXT 比較したい機種は?

価格の近い、JVCケンウッド LS-K901DALI ZENSOR 1を比較相手として挙げてみたいと思います。D-112EXTも含めて、それぞれに音の精細感をうまくキャラクターの中に取り込んでよくまとまっている3機種と言うことができます。ブログ内にも記事がありますのでご覧ください。


記事の中では「優等生」という表現をしましたが、KENWOODのLS-K901はこの3機種の中では上から下まで平均的に音を出す印象。信頼できる精細感といった音作りに感じます。低音の存在感はこの機種が一番あります。対してZENSOR 1は精細感を艶感で包みこんで、うまく華やかさの演出につなげています。低域はやや控えめに感じます。

D-112EXTは、音の精細感を「瑞々しい」とか「涼やか」とかいったイメージにつなげているように思います。引き締まって軽快な低音は量感は中くらいで、はつらつとした元気さがあります。輪郭を強調しようという意図までは感じさせませんが、さりげなさの中にも音をくっきりと描き出すのに成功していて、私は個人的にも好印象を持っています。


ONKYOの中でもこれがおすすめ

D-112EXTは全体として、音質のみならず音楽としてのまとまりをよく感じさせる良品スピーカーと言えます。ONKYOの中でも、私がオーディオ初心者も含めて多くの方におすすめしたいのはこのスピーカーになります。

D-55EXも含めて、低音の量感に関しては好みの差も大きいと思うので、アンプ側で対応していれば適宜サブウーファーを追加するなどの運用も検討してもいいでしょう。実際レビュアーのなかにそのようなユーザーも見つけることができます。(iG)

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