「全部入り」が望みなら、まず聴くべきはB&W

CM5S2
CM5S2の音質は低音とくい,中高音キレイ,高精細

音質レビュー

微細な音を描き分ける。

高域は派手にきらびやかに広がり、低域は迫力を持って押し出す。他のスピーカーよりも情報量が多く聴こえる。B&W持ち前のクールかつゴージャスな音づくりは、このCM5S2にも明白なキャラクターとして具わっています。

みずみずしくクリアでいて、音に芯のある寒色系の音作り。英国人たちはこれでどんな音楽を聴いてるんでしょうか。案外アニソンかなー。音を描き分けることが上手なので、クラシックのオーケストラも得意です。


アンプとセッティングも重要

B&Wはアンプしだいとか、アンプを選ぶなどとよく言われています。低域の得意なメーカーのアンプで低域を足したら足しただけ、繊細な高域に特徴のあるデジタルアンプでシャープにしたらしただけ、正直に表現するようなところがあります。それが必ずしも「自由度が高い」ということにはならないところが、ある意味では完成度の高さの裏返しなのでしょう。

B&Wのスピーカーは、アンプの性格を受け止めた上で自分のできる範囲内で鳴らすというより、素直に淡々と入力を反映させてきますので、わりと簡単に「行きすぎ」のラインを超えてしまいます。情報量を増やしもするけれど、減らすこともするという印象です。

なのでできればお使いのと同メーカーのアンプで試聴するといいと思います。お好みのアンプが他になければ、marantzが定番の組み合わせになっています。


比較したい機種は?

まずは同じメーカーから

自分の好みにいちばん近いのがCM5S2だという人は、それ以外に比較の対象を探そうとしても、十中八九、他のメーカーの機種では物足りなさを感じるだろうと思います。だから結局B&Wの中から選ぶしかない。その場合に比較の相手になるのは、CM6S2です。

価格差に納得できるかどうかがこの比較の最大のポイントで、身もフタもない話ですが、独立したツイーターであるちょんまげ部分にどれだけ支払えるかということが決め手になります。

私は未聴なのですが、CM6S2はツイーターを独立させたことで、音場の奥行きが増し、さらにくっきりした音の分離感も感じることができるようです。個人的にはCM5S2の音場表現や分離も十分というか、十二分以上だと思いますが、そのあたりに強くこだわりたい人には、あらためて検討しなおす余地があります。

それにCM6S2はデザインもシンプルそのもので、モダンさが感じられていいですね。ただお値段は跳ね上がってしまいます。定価ベースで言うとトールボーイのCM8S2よりも高いという高級品なので、私の心情的には、積極的にはおすすめしづらい部分も実はあります。お財布に余裕のある方と、思い切りのいい人は検討してみてください。


ELACもいいよ

B&W以外から選んでみたい人は、ELACのスピーカーもチェックしてみるといいでしょう。低音の迫力ではいくらか劣りますが、明瞭で押し出しのある中音域と、なめらかで澄んだ美しい高域を楽しむことができます。


しっかりしたスタンドに設置しよう

B&Wのブックシェルフは低音もとても良く出るので、そのエネルギーで共鳴しない、しっかりしたスタンドが必須です。壁からもいくぶん離して置けるなら理想的。

セッティングも含めてベストなリスニング環境が整ってくれば、この「全部入り」のスピーカーの持つ魅力を最大限に堪能することができます。

色はピアノブラックとローズナットで価格設定が違います。(azu/iG)

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