KENWOOD K-505とK-531、R-K731のどちらを選ぶ? 新旧比較

スピーカー付きミニコンポのKENWOOD K-505。Bluetoothが付いてお手頃だし普段使いによさそうですね。まずはその機能を紹介します。そしてさらに視野をひろげてみれば、K-531R-K731といった既発売の機種も、まだまだ戦えることがわかってきます。

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K-505の外観

なにができるの? 基本的な機能の説明

K-505を使って、

  • CDが聴けます。
  • ラジオが聴けます。
  • USB端子にiPodやiPhoneを接続して再生できます。
  • USBメモリーを接続して、再生と録音ができます。
  • Bluetoothに対応したスマートフォンなどから、ワイヤレスで音声を再生できます。
K-505の機能アイコン

解説

1. CD
一般の音楽CDや、MP3またはWMAで記録されたCD‐R/RWディスクの再生に対応しています。CDトレイをロックできるという特徴的な機能が付いています。子どものいたずらとか持ち出し防止機能でしょうか。

2. ラジオ
AM、FMの放送を聴くことができます。

3. iPod/iPhone
USB端子に接続したiPod/iPhoneを再生することができます。録音することはできません。接続したiPodは本機の電源が入っている状態の時には充電されます。

4. USB機器
USBメモリーなどの機器を接続して、保存されている音声を再生することができます。再生に対応しているフォーマットはMP3とWMAです。CDやラジオ、また外部機器で再生する音をMP3形式で録音することもできます。

5. Bluetooth
Bluetooth対応のプレーヤーや携帯電話等から、音楽をワイヤレスで再生することができます。NFCにも対応しているので、機器どうしをタッチさせるだけでペアリングが簡単に完了します。


ここがうれしい

  • CDやラジオを録音できる
  • リモコンのボタンで液晶に表示される情報を切り替える

解説

1. 音楽CDやラジオ、接続した外部機器からの音声を録音することができます。作成されるMP3のビットレートは128kbpsか192kbpsで、ここはやや不満を感じるところです。またMP3やWMAを記録したCD-Rなどからの録音はできません。

「CD_001」「AUX_002」「FM_003」などのように、ソースタイプと通し番号の付いたフォルダが録音機会ごとに作成されます。そのフォルダの中に「Track001.MP3」「Track002.MP3」「Track003.MP3」…というようにファイルができていきます。

タイマー機能も目的に合わせて柔軟に設定できるようになっているので、深夜や留守中の録音がしやすくなっています。

Once(単独の曜日と時間を設定できる)とDaily(○曜日から○曜日までという設定ができる)が選べるので、月曜日から金曜日までとか、火曜から土曜まで(あるいは日曜まで)といった番組表にあわせた設定をすることができます。

2. リモコンのDISPLAYボタンで液晶画面に表示されている項目を切り替えて、アーティスト名やアルバム名(iPod/iPhoneを再生している場合)、ファイルのタグ情報(MP3/WMAを再生している場合)、といった情報を確かめることができます。液晶が1行表示なのでこういう配慮はいいですね。


ここは残念

「ネットワーク対応」とか「インターネットラジオ」といった、単体で5~6万円台の製品に備わっている機能がなかったりしますが、スピーカー込みで3万円前後というこの製品のクラスを考えるとまあ妥当かなと思います。特にこれが付いてないから残念という部分はありません。

NFCにも対応した使いやすいBluetoothが付いているので、周辺機器の再生はそのあたりからも拡張していくことができると思います。

欲を言えば、録音のビットレートがもう少し高ければ、PCを持っていない中高生でもCDからの録音をいい音で気軽に残せるのになとは思います。128/192kbpsというのは、おそらくラジオ番組の録音を想定した設定なんでしょうね。


サイズ

サイズは以下のとおりです。

本体部
  • 高さ  95mm
  • 幅   215mm
  • 奥行き 287mm
スピーカー部(片側)
  • 高さ  237mm
  • 幅   140mm
  • 奥行き 236mm

このクラスの製品としては標準的なサイズです。本体の奥行きが30cmに近いですが、一般的には許容範囲内の数字だと思います。設置場所を確認してみましょう。


総評

パーソナルユースの1台完結型

こうして見てきたように、K-505はひとことで言うなら「Bluetooth機能つきミニコンポ」という性格の製品です。基本的な機能をコンパクトサイズにまとめた、カジュアルなパーソナルオーディオと言えます。日常シーンにおいて音楽を聴くのはCDとiPod/iPhoneがメインになっているという方に、過不足のない普段使い用としておすすめできます。

K-505の接続端子類は、前面にUSB端子とヘッドフォン端子、背面がスピーカー端子とAM、FMのアンテナ接続端子の他はAUX入力端子1系統のみと最小限の構成になっています。LINE OUTやサブウーファー端子が省かれていることからも、これ1台で完結する使い方が想定されています。

でも考えてみれば、ネットワークに接続しなくても、BluetoothがあればスマホやPCとの連携でたいていのことはできるんですね。今後はBluetooth付きエントリーモデルの端子類はますます少なくなっていくのかもしれません。

K-505の音質

音質は、派手に鳴り過ぎることなく心地よい華やかさを持つKseriesのスタンダードな音。万人向けと言えます。そこからの音質調整は一般的なTREBLE(高音)とBASS(低音)の調節(-5~+5)のほかに、EX.BASS(重低音)のオンオフを切り替えることができるようになっています。これが比較的よく効くようなので、簡易的ですがサブウーファーの代わりにもなるでしょう。

本体カラーはシルバーとゴールドがあります。セットのスピーカーの色はそれぞれブラックとブラウンになります。
K-505のゴールド

この付属スピーカーであるLS-K505自体がなかなかいいというレビューも見受けられます。単体販売はないでしょうが興味をそそられますね。

Amazonの製品ページはこちら(シルバー)。2015年2月23日現在、まだレビューはありません。別ウィンドウ(タブ)で開きます。


ここまでが、Bluetoothで気軽にスマートフォンやPCの音源を楽しむことができるスタイリッシュなミニコンポ、KENWOOD K-505の紹介でした。

今回は「総評」のあとにも続きがあります。K-505は昨秋(2014年9月)発売の比較的新しい製品ですが、発売から時間が経って値段の落ち着いている、現行の兄弟機種もちょっとだけおさらいしてみようと思います。


K-531

2012年9月発売のKENWOOD K-531です。ここではK-505との主な相違点だけを紹介しようと思います。

K-531外観
K-531(スピーカーがセットのコンパクトコンポ)
R-K531(CDレシーバー単品)
K-531の機能アイコン

解説

K-531も「Bluetooth付きミニコンポ」というコンセプトはK-505と共通しています。しかしBluetooth機器をワンタッチでペアリングできるNFCには対応していません。

入出力端子はK-531のほうが豊富です。前面にヘッドフォン端子(3.5mm)、上部にiPodドック、USB端子が設けられているほか、背面にはアナログ入力、アナログ出力、ステレオミニプラグのAUDIO IN、光デジタル入力、光デジタル出力、サブウーファー接続端子と、外部機器の接続にはこちらのほうが便利に使えるようになっています。

音響面では、まずCONEQ(コネック)という音質補正機能で、部屋の音の響きにあわせた出力の切り替えができます。(スピーカーセットのK-531は3パターン、単体のR-K531はOFFと2パターンが可能)

トーンコントロールの自由度が高いのも特徴です。D-BASS(重低音)が0~10の11段階で設定できるほか、BASS(低音部)、MID(中音部)、TREBLE(高音部)のそれぞれをさらに周波数帯で3つに分けて、各音域でそのいずれかを-8から+8のレベルで調節できます。

本体サイズは、高さ95mm/幅200mm/奥行き299mmと、K-505よりも幅がさらにコンパクトです。セットのスピーカーは高さ237mm/幅140mm/奥行き236mmで、K-505と同一のサイズです。(※さらに公開されている電気的スペックも同一ですが、完全にLS-K505と同じ製品なのかどうかはわかりませんでした)

このK-531が2015年2月中旬現在、2万円強の価格で落ち着いています。3万円台前半のK-505に対して、十分以上に比較対象になると考えます。色はシルバーに加えてブラックもあります。また付属のリモコンはかなり立派なのが付いています。

Amazonの製品ページはこちら(シルバー)。音質とともに、豊富な端子類やワイヤレス(Bluetooth)機能といった拡張性がやはり好評です。別ウィンドウで開きます。


R-K731

2011年12月とさらに発売の古い、R-K731も紹介しておきましょう。おそらく現時点でモデルの最終年度に入っていると思います。

R-K731外観
スピーカーの付属しない単体モデルです。
R-K731の機能アイコン

解説

K-505との主な相違点のみをざっと書いていきます。製品の詳細な仕様は公式サイトでご確認ください。

再生フォーマットはK-505より少し多めで、CD-R/RWメディアでMP3/WMA/AAC。USBではそれに加えてWAVにも対応しています。

Bluetooth機能は付いていません。またUSBへの録音もできません。

入力端子類は、まず前面にヘッドフォン端子とUSB端子の他、ステレオミニプラグでデジタルオーディオプレーヤー(DAP)等をつなげるD.AUDIO端子が備わっています。

背面には、スピーカーとアンテナ端子のほか、アナログ入力、アナログ出力、光デジタル入力2系統、サブウーファープリアウトと、さらにPC IN入力が設けられています。(K-531にある光デジタルの「出力」はない)

特徴的と言えるのはPCとUSB接続できるこのPC IN入力ですね。プリンターケーブルなどで見かける、接続部がかまぼこ型の六角形をしたTypeBのUSB端子を接続できるようになっています。PCからのUSBケーブルをここにつなぐことで、R-K731が「USBスピーカー」として認識され、PC内の音楽を再生できます。

プレーヤー/アンプとしてのR-K731の音は、日常的にも聴きやすいくっきり系の音質で、当初から高評価を獲得していました。メーカー全体のイメージよりはやや硬質、といったあたりになると思います。デジタルアンプらしい駆動力もあるので多くのスピーカーに対応できるでしょう。

また音場補正のような機能こそないものの、K-531と同様、音質調整の幅もK-505よりも広いです。価格の下がっている現在は、テレビやPCその他の外部機器用の外付けアンプとしての価値も見出せそうです。

サイズは幅245mm/高さ104mm/奥行き309mmで、K-505やK-531と比べると一回り大きい製品です。


総評

スタイリッシュなすっきりした外観のR-K731ですが、3年2か月前の製品とあって、機能の点からはやはり全体として古めかなという感じはします。付属のリモコンもちょっとしょぼい印象。しかしスピーカーをメリハリよく鳴らすフルデジタルアンプとしての実力に魅力を感じる人には、今も有力な選択肢になります。

その他には光入力が2系統必要な人、またBluetoothじゃなくて有線でPCとつなげて使いたいという人にもおすすめすることができます。

現在の価格は2万円強から前半。K-531と同程度で落ち着いています。ただスピーカーが付かないので、手持ちのスピーカーがない人には、上記のような「この機種でなければ」という理由がないのであればK-531のほうをおすすめします。

新たにスピーカーを調達しようと思うなら、まあやはりLS-K731ということになるかと思います。組み合わせとして鉄板で、特に難点はありません。R-K731のクリアで明瞭な音に、このスピーカーの持つ個性によっていくらかの華やかさも加わって、よりKENWOODのイメージに近い音になってきます。

またそれと同じかもっと安価でNS-BP200というヤマハのいい製品もあるので、こちらも検討してみたいところです。

それ以外を合わせてみたいなら、このあたりから選んでみましょう。


R-K731のAmazonの製品ページはこちら。PCと有線接続でお使いのユーザーさんもいらっしゃいますね。表現は人それぞれですが音の評価が高いです。別ウィンドウで開きます。


おしまいに

K-505に興味を持たれた方のなかで、機能的に多少の違いはあっても、K-531やR-K731も購入の候補にできる人も少なくないと思います。この両機は値段もこなれて落ち着いているので、競争力としてはむしろ強まっているのではないでしょうか。

1万円くらい価格差のある今だからこそ、検討の余地は十分にあります。これからモデル末期にかけて逆に値上がりすることも十分予想できますので(後継機のでき次第ですが、特にR-K731などはその可能性も高いと思います)、新しい製品に飛びつかずに、これらの機種も一緒にチェックしてみることをおすすめします。(iG)


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