SC-PMX9の売りは手軽さ、安さ、そしていい音

音質面で非常に評価の高い、PanasonicのコンパクトなネットワークCDレシーバー(ミニコンポ)、SC-PMX9の機能を紹介します。人気のPMX9がどんな製品なのか、さっそく見ていきましょう。

 AirPlay/Bluetooth機能付きミニコンポの一覧ページはこちら

SC-PMX9の外観

なにができるの? 基本的な機能の説明

SC-PMX9を使って、

  • CDを聴くことができます。
  • ラジオを聴くことができます。
  • PC内や、ネットワークに対応したHDDに保存されている音声ファイルを再生することができます。
  • AirPlayで、対応端末からワイヤレスで音声ファイルを再生することができます。
  • Bluetoothで、対応端末からワイヤレスで音声ファイルを再生することができます。
  • USB端子にiPod/iPhone/iPadを接続して再生することができます。
SC-PMX9の機能アイコン

解説

スピーカーとセットの買いやすさに、評価の高い音質と気軽な使用感もあいまって、独自の訴求力を持つに至った製品です。多機能とはいえない機種ですが、そのぶんコンパクトにまとまっています。

1. CD
一般の市販CDや、CDフォーマット(CD-DA)で作成されたCD-R、CD-RWに対応しています。MP3を記録したCD-R、CD-RWは再生することができません。

2. ラジオ
AM/FMに対応しています。

3. ネットワーク再生
有線または無線の家庭内ネットワークに対応しています。

4. AirPlay
AirPlay機能で、iPod/iPhone/iPadやiTunesの音楽をワイヤレスで再生させることができます。また下記の「ここがうれしい」でも紹介しますが、AirPlayダイレクトで、Wi-Fi環境がないご家庭でもAirPlayを楽しむことができます

AirPlayの再生開始とともに、自動的に本体の電源が入るようにすることもできます(ネットワーク・スタンバイ機能)。

5. Bluetooth
Bluetooth対応機器とペアリングすることで、ワイヤレスで音楽を再生できます。

6. USB端子
USBデバイスを接続して録音されている音声を再生することができます。対応フォーマットはMP3とFLACです。


ここがうれしい

  • iPodドック
  • AirPlayダイレクト

解説

1. 上部にiPod/iPhoneをセットできるドックターミナルが設けられています。これにより、ケーブルを使ってiPod/iPhoneを接続するよりも、一段階お手軽に再生することができます。iPod以上に頻繁に持ち歩きするiPhoneでの使用を考えている方には、この方が便利

もちろん前面USB端子にケーブル接続することもできるので、ドックの接触が悪くなってしまうようなことがあっても安心です。

2. 通常のAirPlayに加えて、「AirPlayダイレクト」という機能でお手持ちの端末とPMX9を直接通信させることにより、無線ブロードバンドルーターを介さなくても手軽にAirPlayを楽しむことができます。これは、これまで紹介してきた他の機種にはない、PMX9の特徴的な機能です。

ただよく調べてみると、AirPlayダイレクトを使っている間はその端末ではインターネットを使えないデメリットがあることもわかりました。単純に便利になるだけではないようです。通常のAirPlayやBluetoothが使える環境であれば、そちらを使ったほうがいいでしょう。


ここは残念

  • 対応フォーマットが少ない。
  • 接続端子は最小限。
  • 録音機能がない。

1. USB接続でMP3とFLACに、DLNAではさらにWAVにも対応していますが、Apple Lossless等に対応していないうえ、CD-R/RWでMP3のディスクを再生できないなど、価格帯が違うとはいえこれまで紹介してきた他の機種と比べ、見劣りする部分もあります。このあたりはシンプルでいいと考えるユーザー向けと言えます。

2. 特徴的なiPodドックを別にすれば、ヘッドフォン端子とUSB端子のほかには、外部入力端子(AUX IN)1系統のみとシンプルです。光デジタル入力や、外部出力系の端子は省かれています。

3. ラジオなどを録音する機能はありません。これがあると中高生の進学祝いなどにもいいと思うんですけどね。でも最近の子も、深夜ラジオとか聴いているんでしょうか。夜ふかしするよりは録音もできたほうがいいと思いますが、翌日以降に聴きたい子はネットで拾ったりしてるのかな。


サイズ

本体のサイズは以下のとおりです。

センターユニット部
  • 高さ  120mm
  • 幅   210mm
  • 奥行き 266mm
スピーカー部(片側)
  • 高さ  238mm
  • 幅   161mm
  • 奥行き 264mm

幅、奥行きともにコンパクトです。スピーカーとセンターユニットの3ピースをぴったりくっつけて置けば532mmに収まってしまいますが、せっかくのいい音のミニコンポですから、スピーカー間は視聴距離に合わせていくらか離して設置するといいと思います。


総評

SC-PMX9の魅力

SC-PMX9を一言で表現するなら、「手軽に使える高音質ミニコンポ」です。

従来のミニコンポに、ネットワーク機能とワイヤレス再生機能を追加した製品というイメージでとらえるといいでしょう。シンプルな機能のネットワークコンポが欲しいライトユーザーにおすすめですし、高音質のサブシステムをお探しの方にもストライクの製品になります。上質な音でしかも気軽に音楽を聴きたいというニーズに、しっかりと応えてくれます。

ネットラジオなどの機能がありませんが、そのぶんベーシックな部分の品質を高める方向性で成功している機種です。(ネットラジオはスマートフォンなどのアプリから先述のワイヤレス機能で飛ばすことで再生することができます)

音質は折り紙付きの高さ。どこのレビューを読んでも昨今珍しいくらいの賛辞で溢れています。迫力型ではないバランスの取れたクリア系の音や、小音量でもまともに聴こえるというあたりは、個人的にも好印象です。機能はシンプルでも音にだけは妥協したくないという方には、これが最適の機種になります。

機能が比較的少なめとはいえ、2パターンのAirPlayに加えて、Bluetoothも使えますし、iPodドックの採用や設置性の高いコンパクトさなども含め、多様な使用シーンに対応できるユーザビリティーの高い機種になっています。

サイズ的には特に奥行きが26.6cmと扱いやすくなっていて、リビングのサイドボードの上などにも無理なく収まります。中高生の子供部屋でも持て余すことはないでしょう。

外観に関しては、「家に置く物に光沢があるのが苦手」という人もたまにいるので一概には言えませんが、ヘアライン仕上げのフロントパネルやピアノブラックのスピーカーを含めて、モノとしての質感も全体的に高い製品です。


ユーザーの評価

Amazonの製品ページはこちら。音質を語る表現は人によりそれぞれですが、21件中、満点が18件(2015年2月現在)と圧倒的な評価の高さです。別ウィンドウで開きます。


価格について

音質のいいスピーカーもセットということもあって、価格の点でも競争力があります。いや、ありましたが、音の評判がいいせいでしょうか、2015年2月中旬の記事執筆時点では、以前より値上がりしてきています。

4万円台前半から一時的には割り込むところまで下がってきていた値段が、5万円弱という発売当初の値段を越えそうな勢いで、もはやプレミアが付いているといったほうがいい状況です。これをどうとらえるか。

PMX9の音質はたしかに魅力的ですが、それはリーズナブルな価格が前提にあっての相対的なものでもあると思います。その魅力がより高まるか薄れるかは、今後の値動きしだいになるかもしれません。

「どうしてもこれが欲しい」というのでなければ、今は様子見でもいいでしょうし、手に入るうちに(…なくなりはしないと思いますが)さっさと入手して、いい音をより長く楽しむほうを選ぶのもいいと思いますよ。(iG)