PC用スピーカーに最適なペア1万円台の高音質アクティブスピーカー紹介

およそ1万円以上からは音響機器メーカーの製品がメインになってくるだけあって、パソコン周辺機器メーカーの数千円のスピーカーから買い換えてその音質に感動する人も数多い、コストパフォーマンスの高い価格帯になっています。楽曲製作などには使わず、リスニング、PC用としてはこのあたりで十分と考える人も多いでしょう。

この1万円台の前半に魅力的なモデルが集中しています。筐体のサイズによりある程度は低域が制限されてしまいますが、低音に特別なこだわりがなく、中・高域がきれいなスピーカーをお望みの多くの方々には、選択肢の多い価格帯です。


まずは最も人気の高いFOSTEX PM0.3と、その新しい派生モデルから紹介します。


FOSTEX PM0.3

FOSTEX PM0_3
アナログ
  • このクラスの大定番のひとつで、ここ数年で最も売れていると思われます。
  • 万人向けのクリアな音質。コンパクトな筐体で、上から下までバランスよく、伸びやかに音楽を聴かせます。
  • 付属のケーブルを市販品と交換する運用がベスト。
  • ブラック、ホワイト、グレー、全面ホワイト(Amazon.co.jp限定)
  • 入力端子:アナログ2系統(RCA、ステレオミニジャック)
  • 幅x高さx奥行き:100x185x130mm 重量:1.49kg、1.44kg
  • 付属品:ACアダプター、スピーカーケーブル(1.5m)、ステレオミニ-RCA×2ケーブル(1.5m)
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FOSTEX PA-3

FOSTEX PA-3
アナログ
  • 基本的には上のPM0.3にボリュームコントローラーが付属して、外装が光沢塗装になるなど高級感が加わった新モデルです。
  • PM0.3とスペックは変わらないものの、聴感上は低域の力強さと解像感が増しているというレビューが複数あります。
  • ジェットブラック、ネイビーブルー、マスタードイエロー、ボルドーの4色
  • 入力端子:アナログ2系統(RCA、ステレオミニジャック)
  • 幅x高さx奥行き:100x185x130mm 重量:1.5kg、1.4kg
  • 付属品:ボリュームコントローラーPC-1e、ACアダプター、スピーカーケーブル(1.5m)、オーディオケーブル(0.8m)、RCAピンケーブル(1.5m)、角度調整用ゴム足4
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次にONKYOの3機種を下位から順に紹介します。


ONKYO GX-70HD2

ONKYO GX-70HD2
アナログサブウーファーヘッドホン
  • 音質はフラット。バランスがいいが、特徴がないと言えば言えます。定位感の良さでも評価を得ています。
  • Bass・Trebleつまみにより、ある程度のトーンコントロールは可能です。
  • ブラック、ホワイトの2色
  • 入力端子:RCA入力×2
  • 出力端子:サブウーファー出力、ヘッドホン出力
  • 幅x高さx奥行き:123x225x(R203/L184)mm 重量:R2.9kg、L1.7kg
  • 付属品:RCAステレオピン⇔ステレオミニプラグコード(1.5m)、スピーカーコード(1.5m)、スペーサー×8
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ONKYO GX-D90

ONKYO GX-D90
アナログデジタルサブウーファーヘッドホン
  • これも1万円台の定番のひとつ。価格はGX-70HD2とあまり変わらないのでお得でもあります。
  • 音質は癖のないバランス型で万人向け。解像感もあります。
  • 光デジタル、同軸デジタルを切り替えて使えるので多様な用途に適用できます。
  • ブラックのほか、明るい色味の「木目」も人気。
  • 入力端子:RCA入力×1、デジタル入力×2(光/同軸 切換)
  • 出力端子:サブウーファー出力、ヘッドフォン出力
  • 幅x高さx奥行き:123x229x(R195/L178)mm 重量:R3.2kg、L1.7kg
  • 付属品:ステレオRCAピン⇔ステレオミニプラグコード×1(1.5m)、Rch⇔Lch接続コード×1、スペーサー×8
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ONKYO GX-100HD

ONKYO GX-100HD
アナログデジタルサブウーファーヘッドホン
  • フラットでおとなしめのONKYOのアクティブスピーカーの中で、同社のパッシブスピーカーに幾分近い、中・高域のきらめきが特徴の機種です。
  • ピアノの高域が澄んで気持ちよく聴こえ、低域はややソフト。
  • 入力端子:RCA入力×1、デジタル入力×2(光/同軸 切換)
  • 出力端子:サブウーファー出力、ヘッドフォン出力
  • 幅x高さx奥行き:140x260x(R194/L180)mm 重量:R4.5kg、L3.3kg
  • 付属品:ステレオRCAピン⇔ステレオミニプラグコード×1(1.5m)、Rch⇔Lch接続コード×1、スペーサー×8
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最後にその重低音で人気の機種を1台。


Bose Companion2 Series III

Bose Companion2 Series III
アナログヘッドホン
  • 主張のある力強い低音が特徴。小音量にしても痩せない厚みのある中・低音が欲しい人はこれです。
  • PCサイドに最適なスリムサイズでありながら、音の広がりもあり、BGM的にも使用できます。
  • 電源を兼ねた音量ノブが前面についているのも使いやすい。
  • 入力端子:3.5mmステレオミニジャックx2
  • 出力端子:ヘッドホン出力(3.5mmステレオミニジャック)
  • 幅x高さx奥行き:80x190x150mm 重量:R側0.815kg、L側0.79kg
  • 付属品:電源アダプター、他国用電源プラグx4、オーディオ入力ケーブル(1.1m)
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電源、ボリュームの位置にも留意を

この価格帯のアクティブスピーカーはサイズの制約から、量感ある低音は得意ではないものの、質のいい中高域を中心にした完成度の高い音質を特徴にした機種が揃っています。

コンパクトさに加えてバランスのいい高音質でとくに人気なのはFOSTEXのPM0.3。新機種のPA-3はリモコンが付いて、ニアリスニングのユーザーには音量調節が手元で可能になっただけでなく、低域も力強くなり、これから新たな一番人気になってきそうです。

ONKYOの3機種のうち、上位2機種にはデジタル入力があり、PC周りにもテレビにも適しています。同社のパッシブスピーカーの印象とは違って、優しく疲れない音質が特徴。その中で重心の低さがあるのは真ん中のGX-D90GX-100HDは高音寄りです。いずれもバスとトレブルの音量調整が可能ですので、基本的な音質に加えてある程度の自由度もあります。

Bose Companion2 Series IIIはさすがというべきか、サブウーファー用端子はついていませんね。この価格帯で低音の迫力が欲しいならこれ1択です。FOSTEXの2機種にもサブウーファー端子はないものの、同シリーズのPM-SUBmini経由で接続することで低音を強化することが可能です。

その他の確認事項としては、電源やボリュームの位置です。PM0.3はボリュームが背面にあるので、頻繁にボリュームを替える必要がある場合は、音量リモコン付きで価格もさほど変わらないPA-3のほうが便利に使えます。


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