BOSEのサウンドバーSoundTouchとCineMate
重低音再生能力が魅力のBOSEのサウンドバーを紹介します。
「オーディオはともかく、シアター系はどうしてもこのメーカーじゃないと」と指名買いするユーザーが多いBOSE。サウンドモードの多様さでは国内他社のハイエンドには及ばないものの、基本的な迫力ある音質で他社製品と一線を画し、聴く者を魅了してしまうだけの力があります。
ぱっと見わかりにくいSoundTouch(サウンドタッチ)とCineMate(シネメイト)シリーズの違い、そしてそれぞれの130と120の違いも整理しました。加えて台座型の新製品Solo 15 series IIも紹介しています。
まずはSoundTouchから紹介します。
BOSE SoundTouch 130 home theater system
スリムでワイドなサウンドバーを採用した上位機「130」- スリムでワイドなサウンドバーの「130」。サウンドバーは脚を取り付けてテレビの台座を跨いだり、壁掛け設置も可能です。
- Acoustimassモジュール(サブウーファー)はワイヤレス設置できます。
- 自動音場補正でホームシアター環境を理想的に最適化します。
- 「SoundTouch機能」は、Wi-Fiを利用してPC内のファイルやインターネットラジオを聴ける機能の、BOSE独自の呼称。一般的な(Wi-Fi)ネットワーク対応機種といえます。
- SoundTouchシリーズはBluetoothにも対応しています。
- HDMI入力4、HDMI出力1、光デジタル入力1、同軸デジタル1、アナログ音声入力1、ヘッドホン出力(アナログ音声入力兼用)1
- 幅x高さx奥行き:サウンドバー935x61x124mm、サブウーファー193x282x373mm、コンソール313x64x208mm
- サウンドバー3.5kg、サブウーファー6.3kg、コンソール1.49kg
- ユニバーサルリモコン、リモコン用乾電池x 2、ADAPTiQ用ヘッドセット、各モジュール用電源コード、HDMIケーブル、専用スピーカーケーブル(4.5m)、USBケーブル(1.8m)ほか付属。
BOSE SoundTouch 120 home theater system
コンパクトなサウンドバーの「120」- 「120」はパッシブタイプのコンパクトなサウンドバーが付いたSoundTouchの下位機種になります。
- その他の機能は「130」に準じます。
- サウンドバー432x86x79mm、2.25kg。その他のモジュールのスペックは「130」に準じます。
- リモコン、ADAPTiQ用ヘッドセット、Acoustimassモジュール用電源コード(1.4m)、コンソール用電源コード(1.4m)、HDMIケーブル(1.9m)、専用スピーカーケーブル(3m)、USBケーブル(1.8m)ほか付属。
次いでCineMateシリーズです。
BOSE CineMate 130 home theater system
CineMateシリーズの上位機「130」- CineMateシリーズのフラッグシップモデル。自動音場補正「ADAPTiQシステム」が可能にする、部屋に合わせたサラウンドサウンド。
- BOSEならではの迫力ある重低音を再生するAcoustimassモジュール(サブウーファー)はワイヤレスでスピーカーケーブル不要。好きな場所に設置できます。
- 特徴的な「コンソール」には、4系統のHDMI端子など外部機器を豊富に接続できます。
- 付属のリモコンはテレビやブルーレイレコーダー等の操作も可能。
- オプション(SoundTouch wireless adapter)でWi-Fiにも対応します。
- HDMI入力4、出力1、光デジタル入力1、同軸デジタル入力1、アナログ入力1、ヘッドホン出力(アナログ音声入力兼用)1
- 幅x高さx奥行き:フロント部935x124x61mm / ウーファー部193x282x373mm / コンソール313x64x208mm
- フロント部3.5kg / ウーファー部6.3kg / コンソール1.49kg
- ユニバーサルリモコン、リモコン用乾電池、スピーカーケーブル、各モジュール用電源コード、HDMIケーブル、ADAPTiQ用ヘッドセットほか付属
BOSE CineMate 120 home theater system
「130」との違いはサウンドバー部です- 「120」のサウンドバーはコンパクトなパッシブスピーカーです。
- その他の機能は「130」に準じます。
- サウンドバー432x86x79mm、2.25kg。その他のモジュールのスペックは「130」に準じます。
- ユニバーサルリモコン、リモコン用乾電池、スピーカーケーブル、Acoustimassモジュール用電源コード、コンソール用電源コード、HDMIケーブル、ADAPTiQ用ヘッドセットほか付属。
BOSE CineMate 15 home theater speaker system
光/同軸/アナログ接続を選べるサウンドバー- HDMI端子のないテレビにも合わせることができます。
- テレビのヘッドホン出力から音をとることもできます。
- アンプはAcoustimassモジュール(サブウーファー)に内蔵。サウンドバーはパッシブタイプです。
- サブウーファーのBASSつまみで低音の量を調節できます。
- 光デジタル音声入力1、同軸デジタル音声入力1、アナログ音声入力1
- 幅x高さx奥行き:サウンドバー305x83x70mm、 サブウーファー222x364x489mm
- サウンドバー1.4kg、サブウーファー9kg
- リモコン、単三アルカリ乾電池×2、アナログステレオ音声ケーブル(1.6m)、光デジタルケーブル(1.5m)、専用電源コード(1.4m)ほか付属。
BOSEにも手軽なサウンドベースタイプがラインナップしています。
BOSE Solo 15 TV sound system
BOSE待望の台座型スピーカー(サウンドベース)- HDMIがないのでマルチチャンネル音声の再生には非対応。薄型テレビの音を物足りなく感じていて、ステレオ音声をいい音で聴きたい人にはおすすめのモデルです。
- Bluetoothも付いて、スマートフォンなどに保存している音源も鳴らせます。
- 台座型なのでスペースの心配がありません。高さが76mmあるので、やや視線が高くなることに注意。現在のテレビの位置が少し低いくらいだとちょうどよくなります。
- テレビのスピーカーでは聞き取りづらい音声をクリアに再生。人のせりふを聴き取りやすくする「ダイアログモード」などを搭載しています。
- 高額モデルの多い同社の中では入手しやすい価格。初めてのBOSEにも最適です。
- 光デジタル入力1、同軸デジタル入力1、アナログ入力1
- 耐荷重は34kg
- 幅x高さx奥行き:628x76x356mm
- 5.85kg
- リモコン、電源コード(1.4m)、光デジタルケーブル(1.5m)、アナログステレオ音声ケーブル(1.6m)付属。
BOSEの1.1ch表記について
現在、とくにテレビ用のサウンドバーというジャンルの中では、ウーファー以外にスピーカーがひとつしかなくても「2.1ch」とか「5.1ch」と表記されることが一般的になっています。
これはサウンドバー内部のユニットの構成や配置を、従来の標準的なオーディオ/ホームシアター製品になぞらえたもので、チャンネルごとにスピーカーが独立した「リアルサラウンド」ジャンルの製品とは異なる、サウンドバー界隈に独特の表記方法です。
その中にあってBOSEの製品だけが従来のシアター製品と同様の数え方をしているので、見た目どおりの「1.1ch」という表記になっています。一見、他社製品よりもチャンネル数が少なく見えるかもしれませんが、実質的には他社製品と構成が異なるわけではありません。
たとえばSoundTouch120やCineMate120のサウンドバーは432mmとコンパクトですが、内部中央に3つ、サイドに向けて2つのユニットを配置した構造になっています。他社のサウンドバーであれば「3.1ch」となるところでしょう。BOSEが1.1chだからといってサウンド的に劣るかといったらそれは間違いですので、ご安心ください。
ただ(さらに公正を期すならば)、シアター系では非常に満足度の高いメーカーではあるものの、ことサラウンド感の創出ということに関しては、BOSE(のサウンドバー)は特に力の入ったものではないことも書き添えておきます。重低音を含めた臨場感のある音場の創出がこのメーカーの真骨頂です。サラウンド第一ということでいえば、YAMAHAのYSPシリーズなどが適切な選択になるのではないかと個人的には思います。
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