破綻なくハイレゾ域まで音域を広げた小型スピーカーSC-M40

SC-M40
SC-M40

SC-M40音質レビュー

SC-M39との差は小さい

SC-M40を試聴する際に期待しつつ不安視していたことは、「スペック上はハイレゾをカヴァーしている」という評論家のレビューでした。(一部がAmazonのページに載っています。)

その不安というのは、「ハイレゾスピーカーになったことで、このスピーカーのせっかくの特質である暖かみのある性格がスポイルされていたらつまらないな」という気持ちでした。ハイレゾは昨今の流行りですが、ハイレゾスピーカーの中には、高音部分に背景音のようにチャリチャリする成分が単に付加されただけのような、個人的にはあまりバランスがよくないと感じるスピーカーもあることはあるのです。

しかし実際に音を聴いてみるとそんな一抹の不安は全くの杞憂で、DENONの単体デジタルアンプで鳴らした音はくっきりしつつもまろやかさを感じさせるDENONらしい音質を維持していて、何度か聴いている前機種SC-M39とのはっきりした差を感じさせることはありませんでした。レビュー記事(DENON SC-M39CWEMはちょっと暖色系のジェントルな音がする )を書いた時のSC-M39の印象とも、大きく変わることはありません。

(ただこの記事を今読み返すと、「甘み」「リラックス」とSC-M39がゆるい鳴りかたをするようにも取れる書きようで、もう少し小型スピーカーとしてよくできている万能選手としての立ち位置も強調したほうがよかったかと思います。)

SC-M40も小さくてもバランスよく鳴る万能型のスピーカーだと思いますし、アナログアンプにつなげれば、さらに温厚な感じで鳴るだろうと思われます。


変わったとしたら中低域を含めた解像感か

ハイレゾという言葉に気を取られながら(注:メーカー側は特にハイレゾを謳っていません)試聴してきて、Amazonのレビューを読みながら初めて気づいたことがあります。それはSC-M40になってウーファーが変更されていること。写真を比べてみると一目瞭然ですね。SC-M39のお皿のようなウーファーに対して、SC-M40は中央部が盛り上がった形状になっています。

メーカーページには「ダストキャップの形状を最適化」したと記載があります。これによってウーファーの高域側の周波数特性を改善しているとのことなので、中域がくっきりした印象があるのは、使ったアンプよりもこのスピーカー単体のおかげかもしれません。ただ繰り返しになりますが、前機種と比較して大きく変わった印象はありませんでした。前機種を着実に、破綻のないようにブラッシュアップさせたということでしょう。

SC-M39がそうであったように、SC-M40も正統派の小型単体スピーカーのひとつだと思います。暖かみのある音質とともに、「このサイズでこれだけバランスよく鳴る」というのが魅力のスピーカーです。

大音量や迫力を求めなければ純粋に音楽の美しさに浸ることができるので、なるべくコンパクトなスピーカーでゆったり音楽を聴きたいという需要には最適な選択肢だと思います。アコースティック系には特におすすめです。



 AmazonのSC-M40(チェリー)の製品ページはこちら。ブラックを選ぶこともできます。


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