ミッドセンチュリー、オールディーズ、はたまた真空管ラジオの雰囲気を持つ「単体ラジオ」と「CDシステム」をピックアップ

先日紹介したチボリオーディオの高級ラジオとまではいかなくても、部屋に1台、雰囲気のいいラジオがやっぱり欲しい。そんな方のために、「デザイン」「売れ筋」にもとづいて、レトロ系ラジオを選んでみました。

レトロデザインの単体ラジオには、アナログな味わいのある存在感があり、各種の用がスマホでこと足りるようになった今でも、一定の人気を保っています。実用一辺倒ではない分、アンティーク調やミッドセンチュリー風、昭和レトロ風など、そのテイストもいろいろ。

以下、ラジオ機能だけの機種でもBluetoothに対応しているならワイヤレスで、外部入力がついている機種ならラインでつないで、スマホの音源をラジオのスピーカーから再生することができます。



Crosley ソロラジオ CR221

Crosleyクラウスレイ ソロラジオCR221ブラック 並行輸入
FMAM
  • FM/AM
  • サイズ:約W19.0×H13.3×D14.6cm
  • 外部入力1、外部出力1
  • ヘッドホンジャック

製品解説

ebayのTop 7 Radio TunersというページでBoseのWave Music System IIIやチボリオーディオのModel 10+とともに選出されている、Crosley(クラウスレイ)の単体ラジオ、CR221です。

"New-stalgic(新しくてノスタルジック)"のキャッチコピーがついている通り、木目調キャビネットとクロム調のデザインがミッドセンチュリーを感じさせる、クラシカルな外観が特徴です。

スピーカーは上面にあり、AroundSoundという広がりのあるサラウンド系の効果が、この機種の売りの一つになっています。Youtubeで動画レビューをしている外国のオーディオマニアの方がいますが、彼らの言っていることを私のつたない英語力で理解する限り、音質は標準以上に良さげな印象。しかし動画を通した音声そのものは、個人的な印象では「ごく普通(かそれ以下)」にも聴こえます。背面にバスレフポートが開いているので、実際に聴くと低音も豊かに聞こえるのでしょうか。

現時点では、珍しくAmazonと楽天でかなり価格の差があります(Amazonが安い)。輸入品ということで仕入れ時の為替が関係しているのかもしれませんね。

 Amazonのページはこちら


KONIG HAV-TR710BR

KONIG HAV-TR710BR
FMAM
  • FM/AM
  • サイズ:W301×H210×D80mm
  • 乾電池6本または付属電源ケーブルで動作。

製品解説

オランダに本拠を置き欧州を中心に弱電機器を展開している、König(ケーニッヒ)のHAV-TR710BRを紹介します。

一見、単色のプラスチック風のようにも見えますが、拡大してみると非常に美しい木目のボディを持つAM/FMラジオ。マロンカラーとアイボリーのコントラストが、アンティーク風の上品な印象を醸し出しています。

デザイン的には、ワイヤーを用いたハンドルといい、アクセントになっているシルバーのトリムといい、そしてあまりにも直球すぎる「RADIO」のロゴといい、繊細な要素とポップな要素が親しみやすいフォルムの中で品よくまとまっていて、見れば見るほどただ者ではないと思われてきます。

機能はラジオのみ。よくありそうでどこにもない、魅力的なデザインひとつで勝負できるポータブルラジオです。

 Amazonのページはこちら。継続して扱っている商品ではなさそうなので、リンク先は品切れになっていることが多いと思います。


コカ・コーラ レトロCDプレイヤー PJC-CD01

コカコーラブランド レトロCDプレイヤー Bluetooth、USB 対応(PJC-CD01) /COCA-COLA BRAND/Bluetooth/CDプレーヤー/ジュークボックス/アメリカン雑貨 アメリカ雑貨 コカ・コーラ
PJC-CD01
  • CD、FM/AM、Bluetooth、NFC
  • サイズ:W291×H182×D179mm
  • Bluetooth(NFC)にも対応。
  • 付属品:ACアダプター、リモコン、AMアンテナ

製品解説

コカ・コーラブランドとなっているものの、前面中央部にロゴも見えるように、TEACが製造しています。次に紹介するSL-D930ともよく似ています。

TEACは以前からこの種のフィフティーズモチーフのCDステレオをときどき思い出したように出してくるのですが、本製品は充電できるUSB端子も装備するなど、昔のものより機能的にもアップデートされていますね。

側面にはコカ・コーラのボトルのイラストとロゴが入っています。アメリカン雑貨好きの方におすすめのラジオです。

 Amazonのページはこちら


TEAC SL-D930

TEAC プレミアムBluetoothスピーカーシステム 2.1ch CD/ラジオ搭載 レッド SL-D930-R
SL-D930
  • CD、FM/AM、Bluetooth
  • サイズ:W340×H190×D230mm
  • レッド、ホワイト、ブラック、シルバーがあります。
  • 外部入力1、ヘッドホンジャック1
  • 付属品:リモコン、リモコン用単4形電池x2、ステレオミニプラグケーブルほか

製品解説

上のPJC-CD01と非常によく似た格好をしているTEAC SL-D930です。比較するとボディが丸みを帯びていて、レトロなイメージがより強く出ていると思います。

こうしたデザインには常に一定の人気があり、インテリア雑貨的にもある種の定番商品になっているようで、本記事作成時点で34人の方からレビューをもらっています。そしてそのうち28人が4つ星以上、平均でも4.2と、なかなかのいい評価です。

色も4色から選べますし(Amazonではうち3色を確認)、スマホは持っているけれどCD再生環境のない小中高生にプレゼントしたら喜ばれそう。Bluetoothにも対応しているので、スマホ内の音源をそのまま再生できます。しかしNFCには対応していませんね。通常のペアリング操作は必要です。

じっと見ていると、ボリュームとチューニングのつまみが目、端子ジャックのある黒いオフセットされた部分が口、その上のオレンジの電源ボタンが鼻というふうに、なにかのキャラクターの顔にも見えてくる愛らしさがあります。

 Amazonのページはこちら


Sterling 5851

スターリング 木製クラシックラジオ【昭和モダン】 5851
FMAM
  • FM/AM
  • サイズ:W228×H280×D150mm
  • 付属品:単2電池4本、ACアダプター

製品解説

この形のラジオが最先端、あるいはバリバリの現役だった頃を記憶している方はもう多くはないのでしょう。しかしだれが見てもノスタルジックな気分に浸りたくなってしまう、優しいデザインのラジオ。和モダンな「様子のよさ」は畳の部屋にも似合いそうです。

機能的には超シンプルで、スイッチもAM/FMの切り替え、選局ダイヤル、ボリュームの3つのみ。乾電池でもACアダプターでも動作しますので、高齢の方にも使いやすくなっています(その旨のレビューもありました)。

Amazonでは2007年から扱いのあるロングセラー機種。ときどき7000円を超えてきますが、6000円を切ったら底値です。

似た雰囲気のアンティーク調ラジオがほかにも複数出ていますので、リンク先の関連商品もたどってみてください。

 Amazonのページはこちら


SANSUI SMS-800BT

SANSUI CDステレオシステム Bluetooth対応 SMS-800BT
SMS-800BT
  • CD、FM、Bluetooth、USB。
  • サイズ:W312×H170×D224mm
  • Bluetooth対応。外部入力1。
  • 付属品:リモコン、動作確認用ボタン電池、電源コード、FMアンテナ

製品解説

国産オーディオの雄の一つであった旧SANSUIとは経営母体が異なるものの、ドウシシャが商標を保有する現SANSUIもなかなかどうして、ユーザー評価の高い製品を供給して気を吐いている小規模メーカーのひとつです。

以前と立ち位置は異なりますが、今のSANSUIはちょっと変わった味付けをほどこした製品づくりが魅力で、今の時代にこのブランドを掲げ続ける価値も十分あるといえるでしょう。このブログでは以前、アナログ接続にこだわった同社のミニコンポSMC-570BTもレビューしています。

SMS-800BTはその名のとおりBluetoothにも対応した、クラシックな見た目のCDステレオです。スピーカーコーンに和紙を使用しているのが売りの一つで、ラジオ部はFMのみに対応。しかしUSB端子を装備し、MP3とWMAのファイルを再生することができます。

ユーザーレビューでは「一度電源を切ったりモードを変更すると音量がリセットされている」といった、細々とした不満点も洗い出されていますね。CDシステムとしてスリープタイマーや外部入力など最低限の機能はあるものの、ヘッドホン端子が省略されているあたりなどは、使いみちを選びそう。

音質の面では、非常に高い評価を与える人がいる一方で、期待ほどではなかったと感じる人もいて、総合すると真空管ラジオ風のルックスに見合った優しい感じの音であるようです。レビューの平均点は3.9(本記事作成時点)。

こうした部分をふまえたうえで納得がいけば、今が買い時。ずっと2万円あたりに張り付いていたのが、いつの間にか1万3000円弱(記事作成時)にまで下がっていて、お買い得になっています。

 Amazonのページはこちら


ラジオカテゴリの記事一覧

ブログ全体の目次はこちらです