予算3万円で手に入る手頃なトールボーイスピーカー

AVアンプでも気軽に鳴らせるお手頃な価格帯のトールボーイスピーカーの中から、おすすめの4機種のご紹介です。

ホームシアター用のフロントスピーカーとしても比較的低コストで導入できますが、その一方で上位の機種と比べて割り切りが必要な部分もあります。自分の用途に合うなら最高の選択肢です。

※商品はおおむね実勢価格の低いほうから高いほうへ順に並んでいます。


1. SONY SS-F6000

SS-F6000
形式:4ウェイバスレフ
出力音圧レベル:89dB
再生周波数帯域:40Hz~50KHz
外形寸法:W215×H950×D261mm
質量:12.2kg(1台)
低音とくい

価格帯人気ナンバーワン

この価格帯でのベストセラー機種です。音を聴いて値段を見ればそれも納得。価格からしたら異次元の音質で「ダントツ」のコストパフォーマンスを誇ります。4ウェイユニットを持つトールボーイスピーカーの値段ではありません。

しかし価格もさることながら、このSS-F6000の魅力はなんといってもその音、豊かな中音と低音の音質にあります。アマゾンのレビューでも購入者の皆さんが賞賛するとおり。

これはその立派な筐体を生かしてのことでしょう。映画を見ても、液晶テレビの貧弱な音とは段違いの迫力が得られます

その代わり「あえて」厳しいことをいえば、高音域の伸びや透明感のほうはそこまでではない、まあ価格相当の印象で、そこがこの機種の割り切りポイントと言えば言えます。性格付けがはっきりしていますね。ピュアオーディオ向けというよりはAV向けと言えます。

テレビサイドに置くのに向いています

家で音楽も聴くだろうけど優先順位が高いのは映画の臨場感やゲームの迫力のほうなんだという人には、まさにうってつけのスピーカーがこれ。安くて、音質が良くて、サブウーファー要らずのこのSS-F6000をおすすめします。

※生産が終了したようで、現在は中古価格が高騰しています。ペア2万円以内で新品が見つかればおすすめです。



2. YAMAHA NS-F210

NS-F210
形式:2ウェイ・バスレフ型
出力音圧レベル:86dB
再生周波数帯域:50Hz~45KHz
外形寸法:W236×H1050×D236mm
質量:7.3kg(1台)
付属品:スピーカーケーブル(4m)
低音とくい

端正な感じの音

このスピーカーも低音は得意な部類に入ります。しかもしっかりと締まった質のいい低音で、音楽や映画を支えてくれます。ヤマハといえばバランスのいいナチュラルサウンドがイメージされますが、基本的にはそこを目指して中域では少しだけ力及ばずといった印象です。ただこれはアンプ側での音質調整でかなりの程度カバーできる範囲内ではあると思います。

NS-F210は特徴的な良質の低域に加えてうるさくない高域をものにしていて、全体としては「優しくきれいな音のスピーカー」になっています。

例えば同社のNS-F500以上の製品をフロントに置いて、このNS-F210をサラウンド用のリアスピーカーとして使用するなら、この音質はベストのセッティングのようにも思えます。ひょっとしたらこうしたことも想定して音決めされているかもしれません。

発展性を考えて買うといい

このNS-F210をメインのフロントスピーカーとして使用する場合には、AVアンプをお持ちの方がセンタースピーカー(NS-C210)を追加できるなら、定位も含めてメーカーの意図したパーフェクトバランスを獲得するように思います。そのあたりも解決された上位機種にはNS-F310その他があります。

このようにYAMAHAはホームシアター用途の製品の選択肢が豊富なので、スピーカーを追加しながら長期的にシステムを拡充していくプランが立てやすいです。

比較的背の高いスピーカーなので、テレビの位置が低い場合にはご注意ください。カラーはブラックとブラウンバーチの2色があります。



3. DENON SC-T11SG

SC-T11SG
形式:2ウェイ・3スピーカー、バスレフ型
出力音圧レベル:83dB
再生周波数帯域:45Hz~40KHz
外形寸法:W200×H920×D220mm(台座含む)
質量:4.9kg(1台)
付属品:接続コード(3m)、滑り止めコルク、拭き布
万能

さりげない音質アップにちょうどよい

上から下まで全体的に平均的な音の出かたをするスピーカーです。「万能」アイコンにしてみましたが、スタンダード、と表現するほうが音のイメージには近いでしょうか。いい意味で無個性。このクラスの中心に立つという明確な意図を持って平均的にリソースを割り振ったんだろうなと感じます。どこかを強調することのない、さりげない存在感が特長です。

同シリーズでサブウーファーやセンタースピーカーもラインナップされていますが、最低限の構成ですっきりまとめたいなら、このフロント2本で済ませてもいいかなと思えるクオリティです。特に癖もないので、アンプ側でもう少し好みの方向に調節してみるのもいいでしょう。

液晶テレビの音は物足りないけど、できるだけシンプルに音質向上したいという人におすすめ。このページの4機種の中で設置面積もいちばん小さいです

クリーニングクロスが付属しているように、ピアノブラックの外装の美しい質感も高ポイントです。上位機種にはSC-T33SG、SC-T55SGがあってこちらは木目を選ぶこともできます。



4. ONKYO D-109E

D-109E
形式:2ウェイ・バスレフ型
出力音圧レベル:83dB
再生周波数帯域:55Hz~80KHz
外形寸法:W245×H901×D253mm
質量:4.8kg(1台)
付属品:スピーカーケーブル(3m)×2、コルクスペーサー×8
中高音キレイ,見通しクリア

気持ちのいい音

最低域が55Hzからと、重低音はいくぶん苦手にしています。しかしこのスピーカーの勘所は、その中・高域の上品な音の出かたにあります。まず音声やヴォーカルの中音域は、極めて自然かつクリアに感じられます。テレビの人の声もよく聞こえますよ

高域も透きとおるような伸びがありながら、いやな刺激を与えません。普段のテレビや気軽な音楽がメインで重低音までは求めないなら、この価格帯でベストのひとつだと思います。

クリアな音のメリット

センタースピーカーなしでも声が比較的よく聞き取れるということは、そのぶん無駄にボリュームを上げなくても済むということ。夜間のテレビ視聴が多い方や、高齢者のいるご家庭などでも検討してみる価値があります。

余談になりますが「ステレオで自然に定位するのだからセンター用のスピーカーは特に必要ない」という意見もあります。しかし実際に設置してみれば「せりふの聞き取りやすさが上がる」という明らかな効果を実感されると思います。定位以外に中音域の情報を素直に出してくれるのがセンター設置の利点です。

同シリーズにはサブウーファー(SL-A251)もラインナップされていますので、後々違和感のない音質でパワーアップすることも可能ですね。




リーズナブルなこの価格帯で選ぶなら?

  • たっぷりした低音の量感で選びたい…SONY SS-F6000
  • きれいな中高音で選びたい…ONKYO D-109E
  • 他のスピーカーの追加も見越して選びたい…YAMAHA NS-F210
  • 手堅いバランスのよさで選びたい…DENON SC-T11SG

  • がそれぞれ、最もおすすめできる機種になります。テレビ用なら4つのうちどれでもいいですね。オーディオ専用にするのであれば、私はD-109Eを買います。イメージどおりの選択のお役に立てれば幸いです。

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